教育

2026.10.16 07:38

大学のビジネス専攻は投資に見合うか? 進学先選びで確かめるべき5つの質問

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高校の最終学年が進学先大学のリストを絞り込む時期を迎えている。出願の早期締め切りまであと数週間だ。多くの学生がビジネス分野の専攻を選ぶ。全米大学・事業主協会(NACE)によれば、ビジネス学は比較的給与が高い専攻の1つだ。しかし、大学進学が家庭にとって最大級の投資の1つであるにもかかわらず、多くの学生は投資対効果(ROI)とはほとんど関係のない理由で進学先を選んでいる。

熱心な入試担当者は進学希望者を歓迎し、必要とされていると感じさせるが、「自分を強く求めてくれているから」というのは入学の理由としては乏しい。新入生として入学してしまえば、担当者たちは翌年の志願者を勧誘するのに忙しくなる。進学情報サイトのCollegeDataは、考慮すべきではない他の要因として、高校の友人がどこへ進学するか(大学では友人関係が「劇的に変化し得る」)、恋愛関係、スポーツチームの強さ、そして大学ランキングなどを挙げている。

最後の大学ランキングについては、詳しく検証する価値がある。主に評判調査に基づいて作成されたランキングの有用性は限定的だが、成果(アウトカム)に基づいて作成されたランキングはより有用だ。例えば、フォーブスの「America's Top Colleges(アメリカの優良大学ランキング)」は、卒業生の給与、負債とローン返済、投資対効果、卒業率に重きを置いており、評判調査は一切使用していない。

成果こそがまさに適切な評価軸であり、最も多くのことを物語る成果とは、卒業生が実際に送っている人生そのものだ。この考え方は、2014年に約3万人の大学卒業生を対象に、給与だけでなく仕事や総合的な幸福感(ウェルビーイング)について調査したエポックメイキングな「ギャラップ・パデュー・インデックス」の土台となった。自分自身に問いかけてほしい。「その大学の卒業生が送っているような人生を自分も送りたいか?」と。その大学に進学すれば、同じような人生を歩む可能性が高いからだ。

フォーカスすべきは「直近の卒業生」だ。1985年にフォーチュン500企業のCEOがその大学を卒業したという事実は、現在のその大学についてほとんど何も教えてくれない。そのCEOを教えた教授陣はとっくに退職しているからだ。

志望校を絞り込む際に問うべき5つの質問を以下に挙げる。

1. 卒業生は素早く良い職に就けているか?

この数値は大学のウェブサイトで簡単に見つかるはずだ。多くの大学は全米大学・事業主協会(NACE)の基準に従っており、春の卒業生について卒業から約6カ月後の12月31日までの進路実績を追跡している。さらに厳しい指標となるのが90日後の数値だ。これはビジネススクールのランキングサイト「Poets&Quants」が採用している基準である。同サイトで上位にランクインするプログラムの就職率は97%以上を示す一方、下位校では75%を下回る。ここでさらに追及すべき質問がある。「その数値は学年全体の何割をカバーしているのか?」ということだ。NACEはこれを「ナレッジレート(回答把握率)」と呼ぶ。卒業生の半分しか回答していないデータに基づく就職率97%は、一見期待されるほどの意味を持たない。

2. 卒業生は再びそのプログラムを選びたいと思うか?

これは当たり前の質問に思えるかもしれないが、就職率とは異なり答えを見つけるのは難しい。最高の公開情報源の1つは、やはりPoets&Quantsによる学部向けビジネスプログラムのランキングだ。各校のスコアの3分の1は最近の卒業生へのアンケート結果に基づいている。公表されている評価方法によると、同サイトは2025年10月から2026年1月の間に110校の2023年卒業生5万3000人以上を対象に調査を行い、約11%が回答した。

Poets&Quantsは大学ごとの調査結果を公表しており、これは進学を検討する家庭にとって情報の宝庫だ。これには、「大学のビジネス専攻に興味がある親しい友人、同僚、家族に自分のビジネスプログラムを勧めますか?」という質問に対する、卒業生による1から10までの段階評価が含まれている。

検討しているプログラムがランクインしていない場合、さまざまな理由が考えられる。Poets&Quantsは、ビジネススクールの国際認証機関として最も広く認知されている「AACSB(Association for the Advancement of Collegiate Schools of Business)」から認証を受けたビジネススクールのみを格付け対象としている。AACSBによれば、同機関の認証を受けているのは世界中のビジネススクールの約6%にすぎない。もし検討中の大学がAACSB認証を受けていない、あるいは認証を受けているのにランクインしていない場合は、その理由を尋ねてみるとよい。

3. 卒業生は仕事にやりがいを感じているか?

ギャラップのデータによると、2025年に仕事に対するエンゲージメント(同社は仕事や職場に「関与し、熱意を持ち、コミットしている状態」と定義)が高かった従業員はわずか31%にとどまった。大学卒業生の結果も大差ない。「ギャラップ・パデュー・インデックス」では、フルタイムで働く卒業生の39%がエンゲージメントが高く、ビジネス専攻者では37%だった。これは、人生の4年間と数万ドルの授業料を費やしたにもかかわらず、約3分の2の確率で、主体性や情熱、熱意を持てない仕事に就くことになるということを意味している。

検討している大学の卒業生がその平均を上回っているかどうかを確認しよう。ギャラップ社に卒業生調査を委託している大学もあるため、データが存在する可能性はある。大学側がそうした計測を行っていない場合は、なぜ行わないのかを尋ねてみよう。

4. 卒業生は経済的に安定しているか?

平均初任給だけでなく、5年後や10年後に給与がどのように伸びるかを調べること。多くの大学は初任給を公表しているが、その後の昇給ペースに関する情報は少ないため、直接確認するとよい。また、政府が提供する無料のデータベース「College Scorecard」でも、大学ごとの所得の中央値や学生ローンの負債額をレポートしている。ビジネススクール個別の結果まで掘り下げて確認することが重要だ。

また、標準的な卒業生が学生ローンを完済するのにどれくらいの期間がかかるかも質問してみよう。標準的な公的返済プランは10年だが、「Education Data Initiative」の試算によると、平均的な借り手が学生ローンを完済するまでに約20年かかっている。やりがいを感じられない仕事に就くために借りたローンを返すのに20年もかかるのだ。あなたが選ぼうとしている大学の卒業生は、それ以上の成果を上げているだろうか?

5. 卒業生は全般的に良い人生を送っているか?

最後に、仕事以外の側面で卒業生がどのような人生を送っているかを知ろう。18歳の若者の多くは結婚のことなど考えていないかもしれないが、結婚や子を持つことが幸福感に結びつくことは研究で一貫して示されている。2022年の総合社会調査に基づく「全米家族研究機関(IFS)の分析」によると、既婚で子供のいる男女は、自身の生活について「非常に幸せだ」と答える割合が最も高い。

持ち家の所有状況ももう1つの指標だ。全米リアルター協会(NAR)によると、2025年6月までの1年間において、初めて住宅を購入した人の年齢の中央値は過去最高の40歳に達した。目的のプログラムの卒業生は、それよりも早くマイホームを購入しているだろうか?

検討中のビジネススクールは、卒業生が充実した人生を送っているかどうかを把握しているだろうか? もし把握していないなら、なぜ把握していないのか理由を尋ねてみるとよい。

結論

自慢できるような知名度の高い大学を選びたくなる誘惑は強い。しかし卒業から5年後、借金に追われ、好きでもない仕事から抜け出せない状態にある人にとって、大学のブランド名など何の気休めにもならない。真に賢明な選択とは、自分が望むような人生を直近の卒業生が築いている大学を選ぶことだ。

「問われているのは、教育が投資に見合うかどうかだけではない」と、カレッジボードの研究担当副会長ジェシカ・ハウエルは同団体の「Education Pays 2026(教育の経済的価値 2026年版報告書)」を発表した4月の声明で述べている。「どの道を進めば最も確かな成果に結びつくかが重要なのだ」

情報開示:著者はワシントンD.C.にあるアメリカ・カトリック大学ブッシュ・スクール・オブ・ビジネスの学部長を務めている。

(forbes.com 原文)

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