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2026.10.16 07:32

子どもが安心して打ち明けられる環境こそ、AI時代の安全の出発点

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「わかった。では、1週間は使わせない」

デビー・ダウンズはかつて、子どもたちが端末の利用ルールを破ったとき、よくこう言っていた。約束より長い時間オンラインで過ごしたり、親が快く思わないことをしたりしたときだ。端末を取り上げることが、妥当な対応に思えた。

6歳と7歳の2人の子を持つ親として、筆者はその対応にすぐ共感した。自分も同じことをしている。この記事を読む多くの親も、その感覚を知っているだろう。制限を設け、子どもがそれを越え、端末を取り上げるのが公平に思えるのだ。

その後、ダウンズはその対応について気づいたことを説明した。

「私がしていたのは、コミュニケーションを完全に遮断することだったのです」と彼女は語った。オンラインで何かトラブルが起きたとき、子どもたちが親に隠す理由を作ってしまっていたのだ。

筆者は最近、ウェビナーシリーズ「Educators’ AI Playbook」の一環として、デジタルセーフティの専門家であるマーク・オーキソンとともに、ダウンズおよびダン・ファーネスと対談した。AIが子どもたちにもたらすリスクの実態と、教育リーダーや保護者が彼らを支援するために何ができるかを現実的に話し合うためだった。

ダウンズは、国際行方不明・被搾取児童センター(ICMEC)のグローバルスクールイニシアチブ担当ディレクターを務めている。ファーネスは、国際学校評議会(CIS)でセーフガーディングおよびウェルビーイングの責任者を務める。両者とも、教育者や家族が予測に苦しむような状況を含め、児童保護の観点からインターナショナルスクールを支援している。

彼女の話を聞き、筆者は自分の子どもたちがオンラインで何か問題に直面したとき、自分に何を期待するだろうかと考えた。ダウンズの子どもたちは、助けが必要なときに罰を予期するようになっていた可能性があるという。「私の反応は罰を与え、端末を取り上げるものだと、子どもたちはわかっていたのです」

オンラインで脅迫されている子どもにとって、その予期は沈黙を続けるもう1つの理由になり得る。

AI画像と恐喝の脅威

ファーネスは、生徒の写真を加工して性的な画像を生成するアプリに対応している学校の事例を語った。若者がこの技術を仲間に対して使うこともある。加害者が、自分の裸の写真を一切共有したことのない子どもを恐喝するために、捏造画像を使うこともあり得る。

彼が描写した詳細は不穏なものだった。画像には、子どもの寝室など見覚えのある背景が含まれていることがあり、その子が他人に捏造だと説明するのを難しくする。

ファーネスはまた、学校のウェブサイトやソーシャルメディアから写真が複製され、加工されて学校を恐喝するために使われることへの懸念も示した。彼は、現時点で見ている事例ではまだ広範な懸念にはなっていないと注意を促しつつ、新たに顕在化しつつあるリスクだと説明した。

この根底にある手口は、学校の外でも記録されている。FBIは2023年の警告で、子どものものを含む一般的な写真や動画が露骨な素材へと改変されていると報告した。加害者は加工された画像を使って、金銭や本物の性的画像を要求していた。

子どもは親密な写真を絶対に送らないという指示を守っていても、標的になり得る。親や教師は、子どもが自分で作成していない画像について説明しようと相談に来る前に、そのことを理解しておく必要がある。

ダウンズは、研修で学校関係者のグループに性的搾取について尋ねたときに起こることを説明した。彼女が「生徒の性的搾取の事例に対応したことがある方はいますか」と尋ねると、少なくとも1校は、対応経験があると答えるという。

これらは、搾取がどれほど一般的かを示す調査ではなく、彼女が学校と関わる仕事の中で得た報告である。しかし、学校がすでに助けを求めている実態を示している。

子どもが打ち明けた後、何が起きるか

ダウンズは、親は子どものオンライン体験に不意を突かれることがあると述べた。学校時間中にスマートフォンを制限しても、その体験の多くは教育者の視界の外に残る。

「夜、子どもたちがすでにベッドに入っているはずの時間に、彼らの部屋で起きていることが多いのです」と彼女は語った。

ファーネスは、学校時間外に起きたことに学校が対応すべきなのかと問いかける教育機関があると述べた。彼の答えは「害は校門で止まらない」というものだ。「それは子どもについて教室の中まで入り込み、学習に影響を与えます」と彼は説明した。

子どもは翌朝も学校に来て、他の生徒の隣に座り、集中しようとしなければならない。出来事がどこで起きたかというルールだけでは、その子に何が必要なのかを教師に伝えることはできない。

「子どもたちには、このことを私たちに話してもらう必要があります」とファーネスは語った。「そうすることを妨げる障壁がたくさんあることはわかっています」

その障壁の一部は、大人が思っている以上に身近なところにあるのかもしれない。ダウンズは、端末利用に罰で対応していた過去を振り返り、「子どもたちがもっと小さかった頃、私自身もまさにその間違いを犯していました」と認めた。

彼女は現在、定期的に見直しができる「家族の契約」を通じて、制限とそれを破った際の結果を親子で一緒に合意することを提唱している。子どもは境界線を理解すべきであり、同時に親は、恐ろしいことが起きたときに子どもが助けを求められる状況を作っておく必要がある。

ファーネスは、学校の懲戒についても同様の懸念を示した。即座の対応が退学処分になると考えると、生徒は仲間が絡む被害を打ち明けるのをためらう可能性がある。加害側となった生徒もまた、保護を必要としている場合があると彼は説明する。

学校には、被害者の保護、生徒への責任追及、適切な報告手順の遵守が依然として求められる。ファーネスが指摘したのは、予想される対応が、大人がそもそも被害を知ることができるかどうかに影響し得るという点だった。

新たなオンライン安全教育をする前に、まず耳を傾ける

学校が被害を防ぐために何ができるのかと筆者が尋ねると、ダウンズは再び「聞くこと」の大切さに立ち返った。

「私たちにできるのは、子どもたちとともに好奇心を持つことだけです」と彼女は、若者のオンライン体験が急速に変化するなかでそれを理解しようとする大人について語った。

「私たちは、判断を下す姿勢で子どもたちに向かうのではないのです」

彼女は、生徒がオンラインで何を体験しているかを問いかけ、その回答を親や教師が設定する制限に反映させるプロセスを説明した。会話のなかで彼女は、オーキソンの「怒るのではなく、関心を持とう(be curious not furious)」という言葉を引用した。

ファーネスは、生徒の声を真剣に受け止める学校は、リスクをより早期に察知できると語った。生徒自身も起きている出来事に対して懸念を抱いていることが多い。彼らの知識は、以前のオンライン世界に基づいて作られた校内規定を学校が見直すのに役立つ。

「AIと新興技術という新しいレンズを通して規定を捉え直し、改訂を行ったでしょうか。それらは今でも通用するものになっているでしょうか」と彼は問いかけた。

フィルタリングやモニタリングも、その取り組みの一部であり続ける。利用規約の合意や、懸念を報告するための明確な手段も同様だ。しかし、そうしたシステムが実際に生徒にとってどう機能しているのかを尋ねることで、大人が見落としていたことが浮き彫りになるかもしれない。

ダウンズはまた、新しいツールが次々と登場しては消えていくなかで教育者が貢献できることとして、他者が作成したものを評価し、自分の行動選択について考えさせる指導を挙げた。

「自分は世界に向けて良いものを発信しているだろうか」と彼女は問いかけた。

生徒は、自分たちのオンライン世界で過ごすことがどのような感覚であるかを語ることができる。教師や保護者は、画像を共有したり誰かの画像を作成したりすることの影響を含め、生徒がそこで遭遇することについて自ら熟考できるよう支援できる。

生徒の声は、何かを変えなければならない

対話を重ねながら、筆者は生徒の声を聞くことが単なるこなすべき業務に陥りがちであるという事実に立ち返らずにはいられなかった。学校の指導者だった頃、生徒会があるか、あるいは月に一度生徒と面談しているかといった「形式的な確認事項」として処理されていたのを思い出したのだ。

参加するのはいつも同じ子どもたちであることが多い。彼らは昼休みのほかの活動にもボランティアで参加する子どもたちだ。同級生の多くは外に出て昼休みを楽しみたいと思っている。ミーティングを開くだけでは、そうした一般の生徒たちが、起きている出来事を打ち明けるほど大人を信頼しているかどうかは分からない。

ファーネスは、ローラ・ランディが開発した児童参画の「ランディ・モデル」を引き合いに出した。このモデルは「空間(Space)」「声(Voice)」「聞き手(Audience)」「影響力(Influence)」の4つの要素からなる。意見を表現する機会、それを支援する環境、耳を傾ける存在、そしてそれに応じた適切な行動だ。

ファーネスは問う。「もしその声が何も変えないのであれば、それには一体どんな意味があるのでしょうか。何の役に立つというのでしょうか」

彼は学校にかかる負担の大きさを認める。「学校がやるべきことはたくさんあります」。それでも、「その声に影響力を持たせること、それこそが本当に重要な部分ですよね」と彼は語った。

懸念を打ち明けた生徒は、その後何が起きたのかを知ることができるべきだ。ルールが変更されることもあれば、大人がなぜ変えられないのかを説明することもあるだろう。いずれにせよ、生徒には、誰かが自分たちの貢献を真剣に受け止めたという証拠が必要なのだ。

ダウンズは「教育者として私たちができる最もインパクトのあることの1つ」は「信頼できる安全な大人(a safe adult)」になることだと述べた。それは職業上の境界を保ちつつ、傷ついた子どもが自ら歩み寄れる存在になることを意味する。

学校や家族向けの資料は、ICMECの無料教育ポータル(Education Portal)から入手できる。しかし、ダウンズの話は、保護者に対しても家庭での次の会話で直視すべき問いを投げかけている。

子どもが「1週間は使わせない」という言葉を予期しているのであれば、私たちはその子が何を話さないと決めるかを考える必要がある。

(forbes.com 原文)

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