新たな分析によると、2026年の夏に気温が急上昇した欧州では、複合的かつ相互に関連する一連の環境問題が発生した。
コペルニクス気候変動サービス(C3S)のデータによると、欧州の夏を特徴づけたのは極端な熱波だけではなく、海面水温の上昇、河川流量の低下、例外的な土壌の乾燥でもあった。
同レポートによると、西欧は平均気温21.7度を記録し、2003年の過去最高記録を更新して観測史上最も暑い夏となった。
注目されたのは気温そのものだけでなく、猛暑の長期化と地理的な広がりだった。
研究者らによると、西欧諸国で気温が30度を超えた日数は平均17日におよび、2003年の11日、2025年の7日を上回った。
さらに西欧全体で、暑さが人体に影響を及ぼし始める「強いヒートストレス」を記録した日数は、今シーズン終了までに過去最高の41日に達し、2003年より5日多くなった。
欧州中期予報センターの気候戦略リード、サマンサ・バージェス博士はオンライン記者会見で、最も異例の高温は春の終わりから初夏にかけて発生したと述べた。
バージェス博士はさらに、暑さはその強度だけでなく地理的な広がりの点でも際立っており、欧州のほぼ4分の1が観測史上最も暑い夏を経験したと説明した。
また同氏は、特にビスケー湾、西地中海、アイリッシュ海、北海の一部で、海面水温も過去最高を記録したと指摘した。
「西地中海におけるこうした極端現象の一部を見ると、日々の海面水温は30度近くに達した」と同氏は述べた。
バージェス博士はさらにこう続けた。「しかし、猛暑はこの事態の一部に過ぎない」
「もう一つの側面は、ここ数カ月間に観察された複合的な影響であり、これは春の干ばつが引き金となって、夏に向けて乾燥がさらに加速したことによるものだ」
春の乾燥によって中央欧州で降水量が不足し、土壌の深刻な乾燥と河川の水位低下を招き、それが夏まで続いたと同氏は説明した。
バージェス博士によると、標準化降水蒸発散指数(SPEI)の数値では、8月末までに欧州の半分近くが干ばつの影響を受けたことが示されている。
また同氏は、欧州の主要12河川水系で69立方キロメートルの水不足が発生したと付け加えた。これは欧州の公共水供給量の2年分に相当する。
バージェス博士は、夏の間に欧州各地で続いた乾燥状態と繰り返された熱波も、例外的に活発な山火事シーズンの一因になったと述べた。
欧州森林火災情報システムのデータによると、9月2日までに欧州連合(EU)全域で焼失した面積は、同期における2006〜2025年の平均のほぼ2倍に達しており、特にスペインとフランスで広範な被害が発生した。
コペルニクス大気監視サービス(CAMS)のデータは、夏の終わりまでの欧州の山火事による排出量が、2003年以降で上位10位に入る高水準だったことを示しており、数百万人が危険な水準の大気汚染にさらされた。
「今年の夏の決定的な特徴は、単一の記録更新にとどまらず、気候システム全体で複数の記録的な事象が同時に発生した点にある」とバージェス博士は語った。
「乾燥した土壌が気温上昇を増幅させ、気象的干ばつが拡大し、河川の水位が過去最低となり、山火事のリスクが高まるのを目にしてきた」
「大気とその気象への影響を語る気象学上の話として始まった出来事は、欧州の経済に影響を与える水問題、健康問題、そして生態系の問題へと姿を変えた」
先月、トリオドス銀行による研究では、夏の異常気象によってEUのGDPが約1800億ユーロ減少する可能性があり、その年の予測成長率が事実上消失するとの試算が示された。



