経営・戦略

2026.10.14 07:31

ライブ・ネイションがクリエイターエコノミーに本格参入

Adobe Stock

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それは時間の問題だった。ライブ・ネイションがクリエイターエコノミーへと本格的に乗り出し、コンテンツ、コマース、ブランドパートナーシップ、ライブ体験の各領域にわたってクリエイターを支援する新会社に出資する。

「クリエイター・ネイション(Creator Nation)」と名付けられたこの新会社は、スコット・フィッシャーとアレクシス・フィッシャーが共同で設立し、クリエイターマネジメント企業や関連事業の買収・成長も手がけていく。初の買収案件は年内に発表される見通しだ。

「クリエイターたちは、コンテンツ、ライブ、ブランド、コマースにまたがる機会を活かして、より広範なエンターテインメント事業に近いキャリアを築きつつある」と、ライブ・ネイション・エンターテインメントの社長兼CEO、マイケル・ラピーノは語る。「スコットとアレクシスは、タレントが長期的に事業を築くうえで何が必要かを熟知している。その成長を支援する大きな機会があると我々は見ている」

かつてはYouTubeをはじめとするソーシャルチャネル上で個人のブロガーやインフルエンサーが活動し、第三者による広告収入に依存する「趣味」の領域が中心だったが、今やそれは数十億ドル規模の起業家エコシステムへと急速に進化している。同時に、従来のハリウッド型のシステムは分散化が進んでいる。

フォーブスが毎年発表する「トップ・クリエイター」ランキング(2026年版は8月に公開)で、過去5年の歴史上初めて、最も影響力のあるインフルエンサー50人の合計収入が10億ドル(約1580億円)の大台を突破し、総額10億2000万ドル(約1610億円)に達した。これは前年の8億5300万ドル(約1350億円)から20%増、2022年の初回ランキング時点の総額5億7000万ドル(約901億円)からは80%の急増となる。

世界最大のライブエンターテインメント企業からの資本と戦略的支援を背景に、クリエイター・ネイションはクリエイターのファンダム、収益、そして当然ながらライブ体験の拡充を目指している。

「クリエイターたちは膨大なオーディエンスを築けることを証明してきたが、彼らを取り巻くインフラは必ずしもそのペースに追いついてこなかった。クリエイター・ネイションは、クリエイターと彼らを支えるチームに、影響力を長く続く事業へと変えていくためのリソースを提供するために立ち上げる」と、スコット・フィッシャーは語る。彼はセレクト・マネジメント・グループを創業し、2025年のプロパゲート・コンテンツによる同社買収まで率いてきた人物だ。

セレクトの所属クリエイターは500人を超え、合計オーディエンスは10億人以上に及ぶ。同社はHuluの『The Secret Lives of Mormon Wives』の共同制作も手がけるほか、HairitageやSacheuといったコンシューマーブランドを共同で立ち上げ、これらは数億ドル規模の売上を生み出している。

アレクシス・フィッシャーはタイムライン・マネジメントを創業し、音楽およびクリエイターのマネジメント、ブランディング、ツアー領域で事業を拡大してきた。彼女はダラス・カウボーイズ・チアリーダーズ、『The Secret Lives of Mormon Wives』のキャスト、グレーシーズ・コーナーをステージへと送り出した。2024年からライブ・ネイションの支援を受けるタイムラインは、クリエイター・ネイションとは別に運営を継続する。

「クリエイター主導のショーをステージへ届ける経験を通じて、ファンとの強い関係性がまったく新しい機会への扉を開くことを実感した」と、アレクシス・フィッシャーは語る。「クリエイター・ネイションは、より多くのクリエイターに、彼らの事業のあらゆる側面でそれを実現するためのプラットフォームを提供するものだ」

(forbes.com 原文)

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