10月17日からオランダ・ロッテルダムで開催される体操の世界選手権(世界体操2026)に出場予定だったロシアの女子体操代表チームの主力3人が、オランダ入国を拒否された。ロシア体操連盟(RGF)が明らかにした。
モスクワのオランダ大使館が10月13日、ロシア女子体操選手団の主力であるアンゲリナ・メルニコワ、ビクトリア・リストゥノワ、アンナ・カルミコワに対してビザを発給しない方針をビザ申請センターに通達し、3人のビザ申請は却下されたという。
ロシア体操連盟によると、オランダ当局は「複数のシェンゲン協定加盟国が当該選手を自国の国際関係における脅威とみなしている」ことを理由に、3選手へのビザ発給を正式に拒否した。
メルニコワとリストゥノワは、ロシアによるウクライナ侵攻を公然と支持している。また、メルニコワはウラジーミル・プーチン大統領率いる与党「統一ロシア」の予備選挙に立候補したのち、体操に専念するため出馬を辞退した過去がある。
本記事執筆時点で、世界体操2026に出場予定のロシア代表選手5人がまだビザ申請中だ。女子1人、男子3人の4選手についてはビザの承認が下りた。
ウクライナ侵攻に伴ってロシアと共に今年5月まで国際大会への出場制限が科されていたベラルーシ代表チームは選手全員のビザが承認されており、ロシア選手への対応は反発を招いている。
今大会、ロシアは団体戦の金メダル候補で、個人でも女子4種目すべてでロシア選手がメダルを獲得すると目されていた。
東京五輪で団体金、今季も好調の実力者ら
メルニコワは中立選手として出場した昨年の世界体操で女子個人総合優勝を飾り、今年8月に開催された欧州選手権でも個人総合王者に輝いた。ロシア女子体操史上3番目に多くのメダルを獲得している実力者だ。2021年の東京五輪では、個人資格で出場した選手たちのチーム「ロシア・オリンピック委員会(ROC)」を率いて、歴代最高の体操選手と呼ばれたシモーネ・バイルズ率いる米国代表を抑え、女子団体総合金メダルを獲得した。
リストゥノワも東京五輪団体金のチームメンバーで、今大会でもメダル獲得が最有力視されていた。
18歳のカルミコワは今季のロシア選手権個人総合王者で、欧州選手権ではメルニコワに僅差で及ばなかったものの銀メダルを獲得している。



