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2026.10.14 15:30

JPモルガンのジェイミー・ダイモンCEO、「悪質なAIエージェント」に警鐘

Alex Wong/Getty Images

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JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOは米国時間10月13日、同社では外部のAIエージェントを使用していないことを明かし、個人情報へのアクセスをAIに許可することに伴うリスクを顧客に理解してほしいと訴えた。「悪質なエージェント」が「何千も存在する可能性がある」ためだという。

ダイモンは13日の第3四半期決算説明会で、JPモルガンは社内でAIエージェントを活用しており、「エージェントに反対でも賛成でもない」と述べた。そのうえで、AIに顧客情報へのアクセスを許可することで生じる「責任の移転」について、顧客に理解してもらう必要があると強調した。

ダイモンは、同社は常に「顧客の味方」であり、その使命に従ってツールの活用方法を決定していると説明し、「もしデータが悪用されているなら、顧客はそれが悪用されているという事実を理解すべきだ」と付け加えた。

また、AIエージェントのリスクから顧客を保護するためのツールを構築していく方針も明らかにした。

JPモルガンのジェレミー・バーナムCFOは、今四半期に発表された個人向けAIエージェントが「市場で大きな注目を集め」、銀行株にも一定の反応が見られたと指摘した。しかし、こうした競争は「今に始まったことではない」とし、「利回りを求める資金を1ドル残らず追い求める」のではなく、メインバンクとしてのシェア獲得に注力していると述べた。

同社が13日午前に発表した第3四半期決算では、債券市場部門の売上高が前年同期比4%減の54億ドル(約8600億円)となったものの、純利益は同6%増の153億ドル(約2兆4500億円)に達した。13日午前にはゴールドマン・サックス、ウェルズ・ファーゴ、シティグループも第3四半期決算を発表しており、バンク・オブ・アメリカとモルガン・スタンレーは14日に決算を発表する予定だ。

13日午前に第3四半期決算を発表した米大手銀行4行のうち、EPS(1株あたりの純利益)と売上高の双方で市場予想を下回ったのはJPモルガンだけであり、EPSは市場予想の5.90ドルに対して5.57ドルにとどまった。悪質なAIエージェントの危険性や、顧客がリスクを理解する必要性を訴えた今回のダイモンの発言は、フィンテック企業が銀行に不要なデータを要求をしていると批判した昨年7月の発言と重なる。当時ダイモンは、「顧客がアプリを実際に使用していない時でさえ、アグリゲーターは1日に何度も顧客データにアクセスしている」と主張していた。

ダイモンは13日の決算説明会で、「我々は適切な方法で顧客を保護しなければならない。そのためのツールも現在構築しているところだ。当面は、外部のエージェントをむやみに社内システムへ入り込ませるつもりはない。顧客にとってもJPモルガンにとっても、あまりにリスクが高すぎるからだ」と語った。

フォーブスの推計によると、ダイモンの資産額は31億ドル(約5000億円)に上る。

(forbes.com原文)

翻訳=江津拓哉

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