ラファエリは、海外で得た何百万ドルもの収入に対する税金の支払いを逃れるため、居住地を偽っていたとされる。また、現金で支払う代わりに宣伝活動をすることで「セレブリティ・ディスカウント」として商品やサービスを受けていた疑いが持たれている他、レンジローバー、レクサスなどの高級車や高級住宅など、価格にして25万7,000ドル(約3,000万円)相当を、写真撮影の見返りに無料で受け取っていた疑いが持たれている。
納税申告の際、これらの所有物に関する報告を怠ったとされる。捜査当局によれば、彼女は疑いを避けるため、テル・アビブにある高級アパートの名義を母親と兄弟にしていた。元モデルのラファエリの母親Tzipiも、多額の外貨収入を報告していなかった疑いで逮捕された。
イスラエルの税法では、国外に住むイスラエル人(非居住者)は海外で得た収入を申告しなくても良いことになっている。アメリカの法律は大きく違っており、国民は海外からの収入も含め、すべての収入を報告し納税する義務がある。報道によれば、ラファエリは自身を非居住者と考え、高級アパートはイスラエルに帰国した際の便宜のためだと主張している。
担当弁護士GioraAderetを通じ、ラファエリと母親は容疑を否認している。2人は保釈されたが、イスラエル当局にパスポートの返納を求められた。両者とも180日間は許可なしに出国することが禁止されている。
ラファエリは多くの著名な雑誌でモデルを務め、2009年、スポーツ・イラストレイテッドの水着特集掲載号では表紙を飾った。彼女はこれまでに、シャンパン(モエ・エ・シャンドン)や電子機器(サムスン)、車(スバル)、そしてファッション(エスカーダ、ギャップ、ラッキーブランド)など様々なブランドの広告塔を務めてきた。
フォーブス・イスラエルによれば、これらの広告契約から彼女が得ている収入は莫大だ。2013年にはイスラエル国内で最も年収の高いモデルだったとされ、年収総額は231万ドル(約2億8,000万円)に上った。彼女は現在、音楽オーディション番組「Xファクター」イスラエル版で司会を務めている。
メディアへの露出に加え、ラファエリは米国内では、レオナルド・ディカプリオの元恋人としても良く知られている。長く続いた交際だが、2011年に破局。その後彼女はイスラエルのビジネスマン、アディ・エズラと結婚した。