働き方

2026.10.18 13:00

世界最大級の女性ITイベントが直前に中止──AI人材の採用・育成を誰が担う

グレース・ホッパー(1906~1992年)。Photo by Cynthia Johnson/Getty Images

グレース・ホッパー(1906~1992年)。Photo by Cynthia Johnson/Getty Images

グレース・ホッパー(1906~1992年)は、米海軍少将も務めた米国の数学者で、コンピューターサイエンスの先駆者の1人だ。人間が書いたソースコードをコンピューターが実行できる形式に変換するソフトウェア「コンパイラー」の開発に貢献した。

ホッパーの功績をたたえて1994年に始まったのが、「グレース・ホッパー・セレブレーション(GHC)」だ。女性技術者が技術を学び、採用企業と交流し、人脈を築く世界最大級の年次大会として知られ、毎年700を超える企業・団体が参加する。

GHCの2026年大会が、開催約2週間前に中止された。人工知能(AI)の研究・開発に携わる女性が依然として少ない中、予定されていた学習や採用の機会を主催者と協賛企業がどう補うかが問われている。

グレース・ホッパー大会が開催直前に中止、返金やホテル予約はどうなる

女性やノンバイナリーの技術者を支援する非営利団体AnitaB.orgは、2026年のGHCの中止を発表した。大会は米国時間の2026年10月27~30日にカリフォルニア州アナハイムで開催され、AI関連の研修も行われる予定だった。中止の決定は開幕の約2週間前に伝えられた。

参加予定者や登壇者、協賛企業は、参加費の返金やホテルの予約、オンラインによる代替企画があるかについて対応を確認する必要に迫られた。主催者は旅行・宿泊予約の取り消しを案内し、参加登録料については10月26日までに登録者へ連絡すると説明している。

司会を務める予定だったキャシー・ハックル(Cathy Hackl)は、「ショックを受けている。通知が届いたばかりだ」と語った。GHCは女性技術者が集まる世界最大級のイベントとして広く知られ、主催者も同様に位置づけている。参加者が期待していた採用の機会、経験豊富な技術者からの指導、仕事上の人脈づくりはどうなるのか。

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