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2026.10.20 08:15

求人票の「アットホーム」は今すぐ削除せよ 。応募殺到の言い換え術

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求人メディアで募集をかけても人が来ない。その原因は、「アットホームな職場です」のような抽象的な表現で企業の特徴を表そうとしているからかもしれない。求人媒体の運用代行サービス「HRShaker」(エイチアールシェイカー)の運営などを行うShake(シェイク)は、雰囲気的な抽象語では人は応募してこないと断言する。大切なのは「事実」の表記だ。

求人原稿の担当者は、他社の求人原稿を参考にしているため、「アットホームな職場です」、「やりがいのある仕事です」、「風通しの良い環境です」といった決まり文句を多用してしまう。そうなると、どこも「アットホーム」だらけになり、何社もの求人を見比べる求職者は、選びようがなくなる。またそうした抽象語の決まり文句を見ると、「具体的に書けることがない会社」だと評価されてしまう恐れもあるとShakeは指摘している。

Shakeは、支援先107社の求人広告の原稿5578本をもとに、原稿に使われた言葉と応募の関連性を分析したところ、処遇や実績などの数値や事実を示したものは全体の35%しかなかった。そこでShakeは、抽象語を「事実」に置き換えることを提案している。たとえば、北陸のランドセル製造業のパート募集では、単に「有給あり」と書いていたところを「有給消化率100%」としたところ、9カ月で応募が105件になった。

また、東京の雑貨ブランドメーカーは、「風通しの良い職場」を「オフィスは直営店のすぐ上にあり、代表を含め社員同士の距離が近い」としたところ、10カ月で431件の応募を集めたそうだ。そうした抽象語の対策を、Shakeは「明日から使える言い換え」として10例を提案しているので、参考にしてはどうだろうか。

・アットホーム → 社員数○名・平均勤続○年・社長との距離(物理的事実)
・有給あり → 有給消化率○%
・残業少なめ → 残業月平均○時間(実測値)
・地域密着 → 現場・顧客まで車○分、転勤なし
・風通しが良い → オフィスの構造・会議体の事実
・安定企業 → 創業○年・取引社数○社
・研修充実 → 同行○カ月・独り立ちまでの期間
・頑張りを評価 → 昇給実績○円・インセンティブの計算式
・女性活躍 → 女性比率○%・産休復帰率○%
・大手と取引 → 取引先の規模・継続年数

書けない項目があるのは、原稿の問題ではなく制度の問題なので、「制度を改善して数字を作れば、そのまま求人票の武器になります」とShakeは話している。

出典:Shake 「アットホームな職場」は応募を集めない——求人原稿5,578本の実測分析。抽象語は信用されない時代へ

文 = 金井哲夫

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