働き方

2026.10.18 16:15

日本社会は失敗に不寛容 起業ためらう割合がOECD2位という現実

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日本は失敗が許されない社会だとよく言われる。「失敗は成功のもと」なんて他所の国の理念であり、この国では失敗は悪だ。失敗すればみんなから責められ蹴落とされる。そんな社会をなんとかしたいと2024年に発足したのが、一般社団法人ステップフォワードジャパン(SFJ)だ。同団体は、2010年にフィンランドの学生団体が始めた「失敗の日」にあたる10月13日に『失敗白書2026』を公開した。そこには日本の悲しい現実が映し出された。

白書のデータは、Webアンケートの回答を集計したものだ。対象年齢は19歳以下から60歳以上となっているが、30〜40代の働き盛り世代が中心。職業は、会社員、経営者、役員、個人事業主、主婦または主夫が多い。SFJは、そのデータをもとに「失敗許容度指数」を算出している。失敗許容度指数とは、アンケートの6つの設問を点数に換算し平均したもの。100点満点中、何点かで示される。

設問は、個人、環境、社会の3つの層ごとに2問ずつ提示されている。まず個人の第1問、「失敗を恐れて、やりたいことをあきらめてしまうことがある」は「そう思う」と「どちらかといえばそう思う」の合計が60%、「自分の失敗を次の挑戦に活かせている」が83%とそこそこの成績だった。

環境(身の回り)では、「失敗した話を、安心して話せる相手や場所がある」が77%、「私のまわりでは、挑戦して失敗した人が責められない」が70%と、これもまあまあの成績だ。

ところが社会になると、「日本社会は、失敗した人に寛容だと思う」が27%、「日本は、一度失敗しても再挑戦しやすい社会だと思う」が33%と、なぜだか一気に冷たくなる。

次ページ > なぜ日本社会は失敗を責めるのか。

文 = 金井哲夫

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