世界第2位の貨物輸送会社であるFedExによると、調整後の1株利益は2.58ドルとなり、1年前の2.16ドルから増加。また、アナリストの予想2.51ドルも楽に上回った。売上高は前年同期比5%増の125億ドル(約1兆5,140億円)となり、これもアナリストの予想124億ドルを上回った。
これは基本料金の値上げと継続的なeコマースの伸びによるもの。今年10月、FedExは感謝祭翌日のブラックフライデーからクリスマスイブにかけて出荷する荷物の数を、前年比12%増となる記録的な3億1,700万個になると予想した。「記録的な数のホリデーシーズンの荷物は、e コマースブームに後押しされたもので、FedExの世界的な物流網により輸送されています」と、CEOのFred Smithは報告書で述べた。
FedEx Freightのサービス利用者が予想より少なかったことと、燃料費の影響が多少あったため、収益は一部相殺された。貨物を輸送するFedExのような企業は、燃料費を燃油サーチャージという形で顧客から徴収するため、原油価格が下がれば、サーチャージとして徴収する金額も減ることになる。
FedExは現在ヨーロッパへの進出を図っており、今年4月にはオランダの物流大手TNTエクスプレスの買収を進めていると発表した。強いドルと欧州経済の回復を見込んでの動きだ。
第2四半期の一株当たり利益はTNTエクスプレスの買収の遅れから4セントの調整。また、FedEx Groundのドライバーらとの契約訴訟問題に関する支出で、9セントの調整となった。