今年のノーベル平和賞を受賞してドナルド・トランプ大統領の不興を買った人権派弁護士のナビ・ピレイは米国時間10月12日、国際刑事裁判所(ICC)に対する制裁を発動したトランプ政権を非難し、「ネガティブで残酷」なものとしてこの制裁を批判した。
ノーベル平和賞のナビ・ピレイ、古巣ICCへの米制裁を「完全に違法」
元ICC判事であるピレイのノーベル平和賞受賞が発表された数時間後、トランプ政権はICCに対する制裁を発動した。これについてピレイは「完全に違法」だと述べている。
ピレイは12日、AP通信のインタビューに対し、国家元首には「国際法を尊重する」責任があると語った。
これに先立つ9日、マルコ・ルビオ国務長官は、ICCとの「取引を禁止」し、「彼らの資金源を断ち、我々に敵対する活動能力を麻痺させる」と発表していた。
ノーベル平和賞8つに値すると主張するトランプと、冗談で茶化すピレイ
トランプは先週末、ノーベル平和賞を逃したことに激怒し、「イスラエル嫌い」な人物だとしてピレイを攻撃した。ピレイは以前、イスラエルがガザでジェノサイド(集団殺害)を行っていると結論づけた国連委員会の委員長を務めていた。
長年にわたり同賞の受賞に向けてアピールを続けてきたトランプは、トゥルース・ソーシャルへの投稿で、在任中に8つの戦争を終結させたという疑わしい主張を根拠に、みずからが8つのノーベル平和賞を受賞すべきだったと述べている。
ドイツのニュルンベルク裁判所で開かれたイベントの最中に受賞を知ったピレイは、拍手喝采を送る同僚たちに向けて、「もう少し拍手してくれたら、この賞をトランプと分け合うかもしれない」と冗談を飛ばし、笑いを誘った。



