資産運用

2026.10.13 07:00

7〜9月の金鉱株、セクター別で最高のリターンに 目先の「金価格下落」に惑わされるな

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9月の金(ゴールド)価格だけを見れば、金の強気相場は勢いを失ってしまったと思うのも無理はない。金価格は9月に6.3%下落し、金融メディアのなかには早々と、金は「安全資産」としての役割を果たせなかったと断じたところもあった。

職業人生を通じて金や金鉱株に関わってきた筆者に言わせれば、ひと月の不振だけで全般的な状況を判断できるためしなどめったにない。実際、2026年7〜9月期全体を眺めると、まったく異なる状況が浮かび上がる。

NYSE Arca金鉱株指数で測ると、金鉱株は9月30日までの3カ月に17.4%のトータルリターンを生み出した。これはS&P500種株価指数のほかのどのセクターも上回る好成績であり、原油価格の高騰を追い風に17.2%上昇したエネルギーセクターをもしのぐ。S&P500全体では、7〜9月期のリターンはわずか2.3%にとどまっている。

債券市場が主役になっている

9月は金利が最大の焦点になった。9月16日、米連邦準備制度理事会(FRB)は3年2カ月ぶりに政策金利を引き上げ、追加利上げの可能性も示唆した。その2日前には、10年物米国債の利回りが5%を超えた。2008年の金融危機以降、米長期金利の指標が5%の大台に乗せたのはこれを含めて2度しかない。

米国だけではない。債券利回りは世界中で上昇した。英国では10月1日、30年物国債の利回りが6%を超え、1998年以来の高水準をつけた。

誰もが知るとおり、金には利息がつかない。2年物米国債でさえ5%近い利回りを得られるようになると、利息を生まない金を保有するコストは高くなる。

ここで最も重要な数字は、10年物米国債の利回りからインフレ率を差し引いた実質利回りだ。9月末の実質利回りは2.93%となり、2008年11月以来の高さを記録した。9月だけで約0.5ポイント上がり、年初からは1ポイントも上昇している。

また、ユーロや円など主要6通貨に対する米ドルの総合的な強さを示す米ドル指数は、9月に2%超上昇した。金の国際価格は一般にドル建てなので、ドル高になると米国外の買い手にとって割高になる。

これら複数の要因が重なった結果、9月は金にとって厳しい月になった。9月はもともと、年間で金相場が最もさえない月になる傾向があるが、今年は過去10年のどの9月よりも下落幅が大きかった。

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翻訳・編集=江戸伸禎

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