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2026.10.11 12:12

「AI投資は本当に成果を生んでいるか」——その問いに答えるスタートアップ

stock.adobe.com

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これは数十億ドル規模の問いだ。人工知能(AI)は、多額の投資を行っている組織に対して、真にビジネス価値をもたらしているのだろうか。ワシントン州を拠点とするAscerta(アセルタ)は、その問いに正確に答えられる企業はきわめて少ないと考えている。本日、1800万ドル(約28億5000万円)のシリーズA資金調達ラウンドの成功を発表したこのスタートアップは、自社のイノベーションがそのギャップを埋めることを期待している。

「過去3年間で、これはほぼすべての企業にとって主流の課題となった」と語るのは、2024年にマイクロソフト出身の仲間であるドロン・ホラン、エリック・ウィンターズとともに同社を共同創業したデビッド・テッパーだ。「AIは単なるコスト管理やマージンの統制にとどまらない。事業の運営方法そのものへの影響こそが本質であり、企業はそれを計測するのに本当に苦労している」

彼の指摘はもっともだ。KPMGが最近発表した調査によると、直接的で体系的な投資対効果(ROI)の測定に成功している、あるいはコストに対するAI全体の価値を一貫して評価できている企業はわずか12%にとどまる。PwCの調査でも、自社のAI活用によって収益増加と費用削減を測定できたと回答したCEOはわずか12%で、半数以上が影響はないと報告した。

現在投じられている巨額の投資金額を考えると、これは大きな問題だ。「AIの価値と経済性を管理するアプローチは、ガバナンス領域の中でも最も成熟度の低い分野の一つにとどまっている」とKPMGは警告する。「もはや課題は単なる導入ではなく、初期の便益を持続的な財務的リターンへと変えるために必要な財務的規律、説明責任、そして監督体制を構築することにある」

そこにアセルタが果たすべき役割があると確信している。筆者が初めて同社を取材したのは(当時はPay-iとして事業を行っていた)、同社がシードラウンドを発表した2025年はじめのことだった。それ以来、企業が測定に苦戦する様子を目の当たりにしながら同社は進化を遂げてきた。特にテッパーは、企業が間違った指標を監視していると考えている。つまり、取り組みがどのような価値を生み出したかではなく、展開したエージェントの数やAIによって生成されたコードの行数に注目しているのだ。

「私たちが辿り着いた結論は、測定すべき重要な要素は3つあるということだ」とテッパーは説明する。「第一に、AIに実際に何を頼んでいるかを見極めることが極めて重要だ。なぜなら愚かなことを頼めば、愚かな結果を返すからだ。第二に、出力(アウトプット)、つまりAIが指示に対してどのように、何を行っているかを理解する必要がある。そして第三に、それを生み出された価値や節約された時間という観点から、ビジネスへと結び付ける必要がある」

アセルタはこれら3つの側面すべてに対応できるとテッパーは主張する。同社のプラットフォームは、企業内で機能しているAIツールやエージェントに接続し、その影響をモニタリングする。最終的な目標は、どのAIの取り組みが価値を生み出しているのか、どれを修正すべきか、そしてどれを廃止すべきかを明確にすることだ。

このモデルは、現在AIに巨額投資を行っている大手企業をはじめ、顧客の間で急速に支持を集めている。著名な顧客にはAtosやWiproが含まれ、アセルタはマイクロソフト、AWS、IBM、Slalom、Trace3などのテクノロジー企業とも提携を結んでいる。

多くの企業が優れた成果を報告している。アセルタによれば、顧客基盤全体で同社のプラットフォームはAI施策のリターンを47%改善し、エージェントの立ち上げ時間を24%短縮し、無駄なAI支出を86%削減したという。

AtosのグループCTO兼最高AI責任者(CAIO)であるフロリン・ロタールは、アセルタの導入により自社のAI展開に対する確信が高まったと述べる。「当社のオペレーティングモデルは、エージェント型AIを実証実験からグローバル規模の実用へと移行させることに基づいている」と彼は説明する。「それには技術的な能力だけでなく、測定可能なビジネス価値が必要となる。アセルタはその約束を果たす上で極めて重要な役割を果たし、私たちが確信を持ってAIの取り組みを拡大するために必要な可視性とコントロールを提供してくれた」

AIプログラムが効果をもたらしていることの証明を求める企業からの圧力が強まる中、投資家は同社に大きな可能性を見出している。本日のシリーズAラウンドはDell Technologies Capitalが主導し、Hitachi Ventures、BGV、Wipro Ventures、既存投資家が参加した。これにより、同社の累計調達額は2290万ドル(約36億2000万円)となった。

Dell Technologies Capitalのマネージングディレクターであるラマン・カンナは、アセルタがAI価値創出における「システム・オブ・レコード(記録システム)」となる機会を手にしていると考えている。「ほとんどの企業は、幅広いAI実験の段階を越え、測定可能なビジネス価値をもたらすものに投資を集中させている」と彼は語る。「デビッドとアセルタのチームは、何が機能しているかを理解し、支出を最適化し、最も成功しているAI施策を拡大するためにリーダーが必要とする可視性と厳密さを提供している」

(forbes.com 原文)

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