重要なお知らせ 「Forbes」の名称を使用した営業活動にご注意ください

起業家

2026.10.09 21:29

Dodge AI、システム統合の常識を覆す──265万ドル(約4億1900万円)調達の新興企業

stock.adobe.com

stock.adobe.com

Dodge AIの共同創業者兼CEOであるレバブ・バラドワジ(Rebhav Bharadwaj)が今年初めに立ち上げたベンチャー企業は、彼の母親のおかげで誕生した。学業を終えた後に母親の下で働くよう強く求められたことが、Dodge立ち上げのきっかけとなった。同社は本日、265万ドル(約4億1900万円)の資金調達ラウンドを完了したことを発表した。

「母は、大企業のシステム統合を支援するコンサルティング会社を経営しており、私が大学を卒業したとき、手伝うようにと説得された」とバラドワジは振り返る。「それは必ずしも私がやりたかった仕事ではなく、実際、非常に不満の募る仕事だった。多くの企業がITシステムに本当に苦しんでおり、最も単純な変更を行うのにも数日、あるいは数週間かかることがよくあったからだ」

この経験からバラドワジは、企業の巨大で、しばしば断片化されたシステムインフラを管理する、より良い方法が必ずあるはずだと確信した。サンフランシスコを拠点とするDodgeは、彼が家業で働いていた際に大きな不満となっていた問題を解決しようとする取り組みを体現している。

同社によると、そのプラットフォームは実質的に、企業がSAP、Salesforce、Microsoft Dynamicsなどのエンタープライズアプリケーションを管理するためのコントロールパネルとして機能するという。まずはメンテナンスに特化しており、IT管理者が問題の原因をより迅速に特定し、解決策を提案するツールを備えている。将来的には、システムの安定性を損なうことなく、IT部門がIT環境全体の変更やアップデートをすべて管理できるよう、プラットフォームを拡張する余地があると同社は考えている。

これには、エージェンティックAIアプリケーションの導入も含まれると、Dodgeの共同創業者兼CTOであるアディティヤ・タクール(Aditya Thakur)は述べる。彼は、こうしたエージェントが依存するモデルは、大企業の複雑さや特有の仕様への対応に苦慮することが多いため、導入や実装において自動化されたシステム統合が極めて重要な役割を果たすことになると主張する。

「フロンティアモデルは信じられないほど有能だが、企業への導入には依然として大きな困難が伴う」とタクールは語る。「私たちは、終わりなき変革プロジェクトに頼るのではなく、システムを自己修復しながら、そのために必要なルールや例外処理を取り込んでいる」

Dodgeは、同社のアプローチが過去からの大きな脱却を意味すると主張している。現在、ほとんどの企業は、変更要求からインシデント対応まですべてを管理する、オフショア化された大規模なチームを擁する大手コンサルティング会社を通じてITシステムを維持している。しかし、これは時間がかかり面倒なプロセスになり得るほか、コンサルティング会社がドキュメント化せずに修正を施すことで、企業の技術的負債が増大し、将来的な問題を引き起こす原因にもなる。

「長い間、エンタープライズシステムを維持する唯一の方法は、人員を増やすことだった」とバラドワジは付け加える。「長期的な視野で動作するエージェントは、それを変えられると私たちは考えている。Dodge AIは、企業がミッションクリティカルなシステムを継続的に改善・修復できる能力を提供する。これにより、インシデントをより迅速に解決し、技術的負債を把握し、メンテナンス作業の中に閉じ込められていた知見を将来の変革の基盤にすることができる」

市場の機会が極めて大きいことは確かだ。ResearchandMarketsの分析によると、世界のシステム統合市場は昨年時点で約220億ドル(約3兆4800億円)の規模だったが、年率約20%で成長し、2031年までにほぼ660億ドル(約10兆4000億円)に達すると予想されている。

Dodgeが破壊を目指す大手コンサルティング会社は、今後もその市場の大きなシェアを巡って争い続けるだろう。アクセンチュア、TCS、IBMといった企業は依然として非常に強力だ。他のスタートアップやスケールアップ企業も、この市場の一部をターゲットにし始めている。

しかし、Dodgeの投資家たちは、同社が独自のニッチな領域を切り開く上で有利な立場にあると考えている。同社はすでに、複数の大手上場企業を含む約12社の顧客を獲得している。今回の資金調達ラウンドは、アクセル(Accel)とグーグルのベンチャー投資部門が共同で主導し、スキーマ・ベンチャーズ(Schema Ventures)、ニュー・ビルド・ベンチャーズ(New Build Ventures)、アントラー(Antler)、およびSAPのエコシステムの個人投資家らが参加した。

「アプリケーションのメンテナンスは、エンタープライズテクノロジーにおいて最も規模が大きく、最も近代化が進んでいないカテゴリーの1つだ」とアクセルの投資家であるプラヤンク・スワルプ(Prayank Swaroop)は述べる。「Dodge AIは、世界で最も重要なシステムを日々動かし続けるための業務に取り組んでいる。メンテナンスから着手することで、チームはエージェントが本番環境で安全に動作するために必要な、企業向けの『コンテキストレイヤー』を構築しているのだ」

(forbes.com 原文)

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事