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リーダーシップ

2026.10.09 21:14

本来の自分でチームを率いる──リーダーシップ進化の5段階

stock.adobe.com

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起業した当時、私はリーダーシップについて十分に勉強を重ね、どうやってチームを率いるべきかを熟知していると思い込んでいた。しかし、初日に現れた「傲慢なまでに自信に満ちあふれた」男が、今なら真っ先に解雇するようなCEOだったと気づくまでに、2年の歳月と、それ以上の失敗が必要だった。私は、本来の自分自身のリーダー像を育てる代わりに、「こうあるべきだ」と思い込んでいたCEOのイメージに自分を無理に当てはめようとしていたのだ。​

そこで、私のリーダーシップをめぐる遍歴を紹介したい。あなたが起業家としての道のりで、最初の数段階をスキップできる手助けになれば幸いだ。

段階1:他者のリーダーシップを模倣し、惨めに失敗する

最初の一手は明らかに思えた。周囲にいる優れた頭脳やマネジャーを観察し、そのスタイルを取り入れ、彼らと同じように率いればよい。そこで私はまさにそれを実行した。だがどうやら、他人を手当たり次第にまねて、すべてがうまくいくと期待すべきではなかったようだ。​

いかなるアドバイスを人生に取り入れるにしても、自分自身がどういう人間かを考慮しなければならない。当時の私のアプローチはかなり強引なものだった。自分自身を「壊して」でも、「こうあるべきマネジャー」というイメージに無理やり適合させようとしていた。

しかし、リーダーは一人ひとり異なる。優れたリーダーになる方法はいくつもあり、正しいスタイルとは、自分自身を見失わせないものだ。

段階2:自分のリーダーシップのあり方に違和感を抱く

「こうあるべき」マネジャー像にとらわれるのは簡単だ。当時の私にとって、それはチームとの距離を保つことを意味していた。つまり、境界線と明確な指揮系統を設け、戦略、目標設定、ネットワーキング、事業開発、広報など、より上位の事項に集中するため、実務には関わらないということだ。私は乗組員の一員ではないまま、船の舵を取っていた。

しかし、メンバーや彼らの仕事と真の関係を築けていなければ、部下はリーダーの判断を信頼せず、リーダーのために全力を尽くそうとも思わない。

実際のところ、この段階になると、自分のアプローチが合っていないことに薄々気づき始めるものだ。例えば、私は乗組員の一員になりたかった。離れた場所から皆の仕事ぶりをただ眺めているのは、心地よいものではなかった。活動を始めてから、自分が変化を決意するその瞬間まで、私はどこか間違ったこと、自分の本性に反することをしているという感覚を抱き続けていた。そして、ビジネスが苦境に立たされたとき、その違和感は一気に大きくなった。次から次へとトラブルが発生し、私たちは苦しんでいた。何かが変わらなければならない、私が変わらなければならない、と確信した。

もしあなた自身が苦境にあるなら、何よりもまず自身のリーダーシップを見直すことを勧めたい。私の経験では、ほとんどの創業者は問題を外側に探しがちだ──市場、パートナー、タイミング──だが、実際にすばやくコントロールし変えられるのは、自分自身の行動、態度、そしてフォーカスなのだ。​​

段階3:チームとの間で「気づき」の瞬間を迎える

自分自身のリーダーシップスタイルを見つけるには、それまで模倣しようとしていたスタイルから一歩踏み出す必要がある。​

例えば、最も忙しい時期の一つに、マーケティングチームの重要なポジションを埋める必要が生じた。採用活動が難航したため、私はマーケティングリーダーと「もし適切な人材が見つからなければ、私がその仕事を代わりに引き受ける」という約束を交わした。実務から距離を置くのが私の基本方針だったにもかかわらず、全く逆のことを約束してしまったのだ。当時、私はデジタルマーケティングについてほとんど知識がなかったが、それでもリスクを承知で踏み切った。結局、採用はできず、私はその約束を実行することになった。私はチームのメンバーと共に座り、「ボス」としてではなく「チームメイト」として隣で仕事に取り組んだ。

最初こそ、私の仕事ぶりは目も当てられないほどお粗末なものだった。しかし、少しずつ上達していった。私の仕事の質が向上するにつれ、チームの反応に変化が起きた。彼らは以前とは違う態度で私の言葉に耳を傾け、信頼を寄せるようになった。なぜなら、私が部外者として外から評価を下すのではなく、現場の業務の内側から発言するようになったからだ。そして何よりも、チームの一員として現場で汗を流すのが、純粋に楽しかった。それはその年で最も充実した経験となった。

自分自身がどんなリーダーであるかは、心の奥底でずっと分かっていたのだと思う。しかし、すべてのピースがぴったりと噛み合ったのは、間違いなくこの瞬間だった。もしあなたが自分自身の「気づき」の瞬間を待っているなら、そのための確実な方法は、常にリーダーシップを発揮しなければならない環境に身を置くことだ。そうでなければ、自分がどのようなリーダーなのか、あるいはどこを成長させるべきなのかを見極めることは難しい。

また、おすすめの自己探求エクササイズがある。それは、自身のリーダーシップが過去に最も高い成果を上げた場面を思い出し、それらの事例にどのような共通点があったかを自問してみることだ。

段階4:本来あるべきだった姿でチームを率いる

「気づき」の瞬間を経て、必要な変化が定着した後は、いよいよ自分らしい姿でリーダーシップを発揮できるようになる。

具体的には、社外の会議や起業家同士のネットワーキングに費やす時間を大幅に減らし、チームと肩を並べて仕事をする時間を増やすことになる。あるいは、「ロールモデル」としてのリーダーシップスタイルを取り入れ、行動を起こす前に「メンバーに自分から何を学んでほしいか、何を避けてほしいか」を自問し、自身の振る舞いをお手本とすることを意味するかもしれない。

これこそが、私にとっての「最初からあるべきだったリーダーとしての姿」だった。私はオフィス外でもチームと時間を過ごすようになり、彼らは単なる会社の部下ではなく、私の人生において出会えて良かったと思える大切な人々になった。​​

段階5:本来の自分でいることの成果を得る

2005年の卒業式スピーチで、スティーブ・ジョブズはこう語った。「あなたの時間は限られている。だから、他人の人生を生きて無駄にしてはいけない」。リーダーとして本来の自分でいることで、多くのことを学べる。私の場合、マーケティング、コンテンツ、プロダクトについて、チームから非常に多くを学んだ。他社とのどんなネットワーキングイベントで得たものよりも多かった。

また、チームとの間により本物のつながりを築き、それが彼らを鼓舞し、パフォーマンスを高めることもあるだろう。そして副次的な効果として、ようやくリーダーであることを楽しめるようになるかもしれない。​

(forbes.com 原文)

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