AIへの巨額投資に見合う収益が生まれるか、市場の懸念が続く
OpenAIのサム・アルトマンは2026年9月、OpenAIが年内にIPO(新規株式公開)を行わないと発表した。ウォール街の銀行関係者や専門家、個人投資家の予想に反する判断だった。
OpenAIは非上場企業だが、年間換算売上高が従来の報道を下回るとのニュースは、上場しているテクノロジー企業の株価を押し下げた。AIへの巨額投資に見合う収益が生まれるのかという懸念が、市場で根強いためだ。エヌビディアとオラクルはOpenAIとの取引関係が深く、エヌビディアがGPU(画像処理半導体)を、オラクルがクラウド上の計算能力をOpenAIに提供している。
フアンとエリソンの資産が減少、減少額首位はマスク
フォーブスのリアルタイム世界長者番付では、フアンが推定純資産1993億ドル(約31兆4894億円)で世界7位、エリソンが1768億ドル(約27兆9344億円)で8位に入った。10月8日だけで、フアンは資産の約3%、エリソンは4.5%超を失った。
フォーブスが集計した同日の資産減少額ランキングでは、エリソンが2位、フアンが3位だった。最も資産が減ったのはイーロン・マスクで、減少額は300億ドル(約4兆7400億円)を超えた。マスクは純資産が1兆ドル(約158兆円)を下回り、資産1兆ドル以上の「トリリオネア」の地位を失った。
エヌビディア、データセンター向け半導体の需要で急成長
エヌビディアは株価が下落したものの、時価総額は6兆ドル(約948兆円)に迫っている。すでに時価総額5兆ドル(約790兆円)に達した世界初の企業でもある。
データセンター向け半導体の需要拡大を受け、エヌビディアの2027会計年度第2四半期売上高は前年同期比106%増の962億ドル(約15兆1996億円)に達した。続く第3四半期について、エヌビディアは売上高が1080億ドル(約17兆640億円)を中心に上下2%の範囲になると予想している。
第2四半期はデータセンター部門だけで890億ドル(約14兆620億円)を売り上げ、前年同期比117%増だった。データセンター部門の売上高はエヌビディア全体の約92%を占める。OpenAIはエヌビディア製ハードウェアへの需要を押し上げ、エヌビディアの成長を支えてきた。


