スターバックスが、ブリトーなどのメキシコ料理を提供する外食チェーン、チポトレの買収を検討していたと、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が10月8日に報じた。報道から数時間後、チポトレの株価は急騰した。買収が実現すれば、外食チェーン同士の合併として史上最大級になる可能性がある。
スターバックスのチポトレ買収検討、提案の有無も不明
FTの報道によると、スターバックスは2026年10月までの数カ月間、チポトレ買収に向けた取引案を検討していた。ただ、買収が実現する見込みは明らかになっておらず、スターバックスがチポトレに買収提案を出したことがあるかどうかも不明だ。
チポトレ株が急騰、スターバックス株は一時6%超下落
スターバックスの最高経営責任者(CEO)ブライアン・ニコルは、約6年間チポトレを率いた後、2024年にスターバックスへ移った。現在は経営再建策「Back to Starbucks(原点回帰)」を主導している。10月8日の取引でチポトレ株は一時8%超上昇し、米国時間同日午後3時20分時点では約7%高だった。スターバックス株は一時6%超下落したが、取引終了に近づくにつれて下げ幅を縮め、同時刻には約2.3%安となった。
チポトレ株は2026年に上昇と下落を繰り返し、10月8日までの約1年間では約20%下落していた。2026年夏には、米国の複数州でサルモネラ菌による集団食中毒が発生し、チポトレの一部店舗に納入されたハラペーニョとの関連が指摘された。チポトレは対象のハラペーニョの提供を中止し、この問題を受けて株価が下落した。スターバックスとチポトレは、報じられた買収計画についてのフォーブスの取材に直ちには回答しなかった。
スターバックスによるチポトレ買収、成立すれば外食業界で史上最大級に
スターバックスがチポトレを買収すれば、外食チェーン同士の合併として史上最大級になるとみられる。規模の比較対象となるのが、2014年にバーガーキングがカナダのコーヒーチェーン、ティム・ホートンズを115億ドル(約1兆8170億円)で買収した案件だ。
スターバックスが公表している店舗数は世界約4万店で、うち約1万8000店が北米にある。ただ、スターバックスは2026年10月までの数カ月間に、業績不振の一部店舗を閉鎖した。チポトレは2025年末時点で世界に4056店を運営していたと発表している。2025年の総売上高はチポトレが119億ドル(約1兆8802億円)、スターバックスの2025会計年度の売上高は372億ドル(約5兆8776億円)だった。



