テスラに対抗の自動車メーカー「高級EV」戦線、最新動向 Vol.2

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一方で自動車ジャーナリストのマーク・ユーイング氏は、同じマクラーレンでも先日発表されたばかりの「675LT スパイダー」に注目している。675LT スパイダーは、666馬力の675LTクーペに次いで発売された650Sスパイダーの進化形だ。

前身の650Sスパイダーをベースに新設計された3.8リットルV型8気筒ツインターボエンジンを搭載。LTはル・マンに出場した伝説のレーシングカー「マクラーレンF1 GTRロングテール」に由来する。販売価格は37万2,600ドル(約4,550万円)で、世界で500台限定生産のスーパースポーツカーだ。675LTスパイダーの乾燥車重は1,270kgと、クーペより40kgほど重くなり出力重量比も変化しているが、「F1ドライバー並みの運転技術を持たないと、その違いは分からないだろう」とユーイング氏は述べた。

同氏は、「ポルシェボクスタースパイダー」の2代目で、375馬力、販売価格8万1,200ドル(約9,930万円)の「327 16 ポルシェボクスタースパイダー」が、「ツーシーターのスポーツカーが生活の一部だというロマンチックな快楽主義者」の感覚を刺激し満足させてくれる車だとしている。「マニュアルドライブを楽しむドライバーにとっては、これこそが購入すべき車だ」とユーイング氏は語った。

新しい車にそこまで散財したくない人には、自動車テクノロジーに詳しいジャーナリストのリアーヌ・イブコフ氏が書いた手の届くラグジュアリーカーをまとめた記事が役に立つ。

掘り出し物を探す富裕層に、2015年、2016年販売モデルで、4万ドル以内で手に入る高品質な車種から、維持費も考慮したうえでピックアップした十数台を紹介している。フォードモーターの高級車ブランド、リンカーンが北米市場で発売する「MKZハイブリッド」と、レクサスの「レクサスES 350」が特に推薦されている。

また、モータージャーナリストのジム・ゴルゼラニー氏は、2016年発売の新車で注目すべき最新機能について紹介した。GMの高級車ブランド、キャデラックが新型車「CT6」に採用した高解像度ストリーミングビデオが組み込まれたルームミラーや、BMWの車載マルチメディアシステム「iDrive」で、新型7シリーズに搭載されるジェスチャー認識機能などだ。

ゴルゼラニー氏は「現在開発されている車には、NASAが宇宙飛行士を月へ送り出したテクノロジーを上回る技術が搭載されている」と述べている。

編集=上田裕資

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