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北米

2026.10.08 08:21

米国で最も利用の多いプライベートジェット空港トップ10が示す業界の現在地

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プライベートジェット運航会社フレックスジェット(Flexjet)のCEO、マイク・シルベストロは、自社の収益を支えているのが誰かをよく理解している。富裕層の利用者を顧客とする同社は、6つの空港に機体オーナー専用のプライベートターミナルを持つ。同社ウェブサイトによると、プライベートジェットサービスへの需要拡大を反映し、さらに5つのターミナル施設が開発中だ。

「私たちが設けることを決めたプライベートターミナルの立地は、顧客がよく利用すると考えられる場所であり、出発時と到着時の体験を高め、移動に伴う摩擦を可能な限り取り除く機会がある場所だ」と同氏はインタビューで語った。

あらゆるプライベートジェット企業は、資金の流れを追う。仕組みは単純で、富裕層がいる場所に彼らもいる。シルベストロによれば、フレックスジェットは米国内の新拠点に加え、サウジアラビアでも事業を拡大している。同社は2025年12月、国内オンデマンド便を運航する認可を取得した。

米国で最も利用の多いプライベートジェット空港は、フレックスジェットの成長戦略を映し出している。業界が活況を呈する今年、それらがどこにあり、各空港の内側で何が起きているのかを見ていこう。

1. ニュージャージー州テターボロ空港

ニューヨーク地域にあるテターボロには、ネットジェッツ(NetJets)とフレックスジェットの専用プライベートターミナルがあり、固定基地運航事業者(FBO)のシグネチャー・アビエーション、アトランティック・アビエーション、ジェット・アビエーションも拠点を構える。4月には、フライ・アライアンスが犬を連れて旅行する乗客向けのプライベート航空専用ターミナル「ジェット・ポー・ラウンジ」を開設した。ペットに特化した同施設には、約100平方フィートの防音仕様のプライベートスイートが備わる。テターボロでは9〜10月のピーク期に予約要件も強化されており、アトランティック・アビエーションによれば、交通量が増える時間帯には同社のランプが満杯になっている。

2. テキサス州ダラス・ラブフィールド空港

ダラス・ラブフィールドには、ネットジェッツとフレックスジェットの専用施設に加え、4つの主要FBOがある。最近では、シグネチャー・アビエーションとダラス市が新たな長期リース契約を発表した。ダラス市は、20年を基本期間とし、最低6500万ドル(約103億円)の設備投資を伴う新リースを承認したうえで、関係を数十年延長できる更新オプションも盛り込んだ。市は、この合意が空港用地の継続的な再開発と民間投資を支えるとしている。

3. ニューヨーク州ウェストチェスター郡空港

ウェストチェスターもネットジェッツとフレックスジェットの主要拠点であり、シグネチャー・アビエーション、アトランティック・アビエーション、ミリオンエアもプライベートターミナルを運営している。2026年の主要プロジェクトは新たなラウンジではなくインフラ整備であり、同空港の交通需要の大きさを物語っている。滑走路16/34では3月30日に工事が始まり、10月まで続く予定で、平日の夜間閉鎖と複数回の長時間閉鎖が実施される。この工事はプライベート航空の運航に影響を及ぼしているが、プロジェクトの大半の期間において、空港のもう1本の滑走路は利用可能な状態が維持される。

4. フロリダ州パームビーチ

7月にドナルド・J・トランプ国際空港へと名称変更されたパームビーチには、ネットジェッツ向けのプライベートターミナルがあり、フレックスジェットも自社専用ターミナルを計画している。すでに成長は至るところで目に見える。6月には、パームビーチ郡がアトランティック・アビエーションの建設する新格納庫施設に関連する地役権を承認した。一方、JSXは、通常利用している施設の工事が完了するまで、今週からパームビーチでの運航を一時的にジェット・アビエーションへ移すと発表した。

5. バージニア州ワシントン・ダレス国際空港

ネットジェッツはすでにダレスでプライベートターミナルを運営している。2026年の大きな動きは、はるかに大規模なVIP施設だ。メトロポリタン・ワシントン空港公団は、空港運営会社daaインターナショナルに対し、離隔地に設ける高級旅客ターミナルの開発・運営について、20年、1億2500万ドル(約198億円)の契約を授与した。同施設は5万1000平方フィートの用地を占め、プライベートスイート、食事・バーサービス、Wi-Fi、専用の旅客検査と輸送を提供する。建設には約30カ月を要する見込みだ。この調達に対する法的異議申し立ては8月に退けられた。

6. ネバダ州ラスベガス、ハリー・リード国際空港

ハリー・リードでは、大規模なプライベート航空キャンパスが建設中だ。2027年開業予定のネットジェッツ/シグネチャーのプロジェクトには、ネットジェッツ専用ターミナル、ネットジェッツ・サービスハブ、2棟の格納庫が含まれる。これとは別に、国際線の一般航空向けの新たな税関施設が9月17日に開設され、プライベート機やその他の一般航空の到着便に専用の処理を提供し、ターミナル3の混雑緩和につながっている。

7. フロリダ州マイアミ・オパロッカ・エグゼクティブ空港

オパロッカでは、プライベート航空施設の大規模な拡張が進んでいる。7月、ジェット・アビエーションは、2025年に仮設ターミナルで当初開業した新FBOが全面稼働したと発表した。27エーカーの施設には、8500平方フィートのターミナル、4万平方フィートの格納庫スペース、大型客室機や超長距離ジェット機に対応できる54万平方フィートのランプ、敷地内の税関・国境警備施設が含まれる。フレックスジェットも、オパロッカに専用プライベートターミナルを近日開設予定としている。

8. アリゾナ州スコッツデール空港

スコッツデールには、プライベート運航会社が例外的に集中している。ネットジェッツは専用ターミナルを運営し、フレックスジェットは2026年末に開業予定の新たなオーナー専用施設を建設している。3600万ドル(約57億円)のプロジェクトには、9000平方フィートの顧客用ターミナル、整備スペース、2400平方フィートの屋外テラスが含まれる。サービス面では、JSXが2026年10月からカボ・サン・ルーカスへの新たな季節運航の国際路線を追加し、既存のプレミアムチャーターサービスを補完する。

9. カリフォルニア州ヴァンナイズ空港

ヴァンナイズには、ネットジェッツとフレックスジェットが運営する専用ターミナルに加え、複数の主要FBOがある。2026年最大の変化は今週訪れた。シグネチャー・アビエーションがキャッスル&クック・アビエーション・サービスの買収を完了し、旧VNYノース運航拠点をシグネチャーのネットワークに加えたのだ。シグネチャーは現在、ヴァンナイズに3拠点を持ち、世界で最も利用の多い一般航空空港の1つである同空港での収容能力を高めている。

10. テキサス州ヒューストン、ウィリアム・P・ホビー空港

ヒューストン・ホビーには、ネットジェッツ専用ターミナル、JSXのプライベートターミナル、さらに他の大手約6社が運営するFBOを含む、充実したプライベート航空の陣容がある。ギャラクシーは3月、ホビーで4棟目となる格納庫を完成させ、約2万9000平方フィートの航空機保管スペースを追加した。同社によると、この施設は軽量ジェットから大型客室ビジネスジェットまでの航空機を想定して設計されており、主要イベント時(2026年FIFAワールドカップを含む)の一時寄港機への対応能力を高める。フライエキサイトも4月、ヒューストン拠点のチャーター機隊にガルフストリームG-IVを追加した。

プライベートジェット利用者にとって最も利用の多い空港は、経済全体のより大きな潮流を的確に映している。すなわち、富裕層はさらに豊かになっているということだ。プライベート航空は、最も価値の高い顧客がすでに時間を過ごしている場所に最大の投資を振り向けている。乗客にとってそれは、ラグジュアリーな体験が機体に到着する前から始まるケースが増えていることを意味する。

(forbes.com 原文)

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