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欧州

2026.10.08 08:00

トランプ米大統領、プーチン露大統領との電話会談模索 ペスト研究所職員の死亡巡り

米国のドナルド・トランプ大統領。2026年9月26日撮影(Aaron Schwartz/Getty Images)

米国のドナルド・トランプ大統領。2026年9月26日撮影(Aaron Schwartz/Getty Images)

米国のドナルド・トランプ大統領は6日、ロシア中部シベリアのペスト対策研究所に勤務する研究員が死亡した件について、同国のウラジーミル・プーチン大統領と「近々」電話会談を行う予定だと述べた。

ホワイトハウスで記者団から米情報機関は本件に関する情報を把握しているのかと問われると、トランプ大統領は「極めて綿密な協議を行っている」と説明した。米紙ウォールストリート・ジャーナルは、ロシア側が研究員の死亡に関する詳細を明らかにしていないことから、米政府は公式な外交ルートを通じて同国に圧力をかけたと報じた。米国は、この件に関する情報開示が不足しているとして、ロシアが国際的な保健衛生上の義務を果たしていないと指摘した。世界保健機関(WHO)も「国際保健規則に基づく、適時かつ完全で透明性のある情報共有は、矛盾する報告を明確にし、潜在的な公衆衛生上の危険性を正確に評価する上で不可欠だ」としている。

WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェスス事務局長は7日、X(旧Twitter)に、ロシアのペスト対策研究所で2日に発生した研究員の死亡事例について「積極的に追跡調査を進めている」と投稿。死亡した研究員の「重度の肺炎の原因」と「公衆衛生上の措置を講じるに至った病原体」についての詳細情報に加え、「原因不明の肺炎を患っている2人目の職員に関する報告」を求めていると述べた。これは、ロシアの報道機関が伝えた2件目の症例に関する未確認の情報を指しているものとみられる。

トランプ大統領は5日の記者会見で、「問題を抱えている人がいれば、われわれは常に支援する」と表明。「人々がこのような事態に見舞われるのは見たくない。恐ろしい病気だからだ」と答えた。他方で、この件についてロシア側とはまだ協議しておらず、米国が具体的にどのように支援するかは確定していないと述べた。

一方、マルコ・ルビオ米国務長官は6日、記者団に対し、ロシアからの情報は「依然として非常に限られている」と述べ、同国に透明性を確保するよう促したと説明した。その上で、「何でもないことかもしれないし、逆にわれわれが考えている以上に深刻な事態かもしれない。それは分からない」と語った。

米国務省は5日、米ABCニュースに対し、「ロシアのイルクーツク州で肺ペストの疑いがある死亡例が報告されたことを把握している」とした上で、米疾病対策センター(CDC)をはじめとする関係機関と緊密に連携し、状況を注視していると説明した。

ロシア消費者権利保護・人間福利監督庁(ロスポトレブナドゾル)は、同国中部イルクーツク州のペスト対策研究所に検査技師として勤務していた28歳の女性が「原因不明の肺炎」で死亡した件について調査している。保健当局は200人近くを病院で観察下に置いたほか、肺炎の原因を特定するための検査を進めている。一部では、致死率が極めて高い肺ペストの症例である可能性も懸念されている。

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翻訳・編集=安藤清香

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