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北米

2026.10.09 15:00

米国でアイビースタイルが復活、AI時代の裏に潜む学生たちの願望とは

stock.adobe.com

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ローファーやラグビーシャツ、ケーブル編みのセーター、カレッジスタイルのストライプ柄が戻ってきた。米国を代表する名門私立大学群で生まれたアイビースタイルの復活は今秋、単なるトレンドから文化的象徴として定着しつつある。イェール大学で創業された124年の歴史を持つブランド、J. Press(ジェイプレス)はニューヨーク・ファッション・ウィークで新たなウィメンズウェア・コレクションを発表した。Gant(ガント)はかつてのイェール大学生協との協力関係を生かした複数シーズンにわたる「ホームカミング」コラボレーションで同大学に戻り、キャンパス内でキャンペーンの撮影を行った。Tommy Hilfiger(トミーヒルフィガー)は「Plaza Prep」というコレクションを展開した。Tuckernuck(タッカーナック)は秋の新作をヴァッサー大学で撮影した。そして新しい世代がRalph Lauren(ラルフローレン)のラグビーシャツやPoloのキャップなど、クラシックなアメリカンスタイルの定番アイテムに注目している。

ファッション界の編集者たちもこの動きに注目している。ニューヨーク・タイムズは最近、雑誌『ドウザー』とその特集号『New Prep』を通じて若い世代がプレッピー・スタイルをどのように再解釈しているかを取り上げ、雑誌『コスモポリタン』は「Preppy Dressing Is Back on the Syllabus(プレッピーな装いが再びシラバスに登場)」と宣言した。筆者が最近、ブランドArgent(エージェント)の創業者サリ・クリステソンと話した際には、衣服がアイデンティティや野心をどのように伝えられるかについて議論した。だが、現在のカレッジ・スタイルへの熱狂は個人の自己表現を超えた何かを示唆している。

なぜなら、ロマンチックなものとして捉えられているのは単なるワードローブではないからだ。それは世界だ。

大学フットボールが行われる土曜日の光景がSNSのフィードを埋め尽くす。アラバマ大学のクラブ勧誘である「Bama Rush」は、アラバマ州タスカルーサに一度も足を踏み入れたことのない何百万人もの人にとってのエンターテインメントになっている。学生寮の部屋が凝った演出とともにオンライン上で公開される。ヴィンテージの大学スウェットシャツは注目を集めるファッションアイテムになっている。一方、Netflix(ネットフリックス)のドラマ『クルー・ガール』や、エリン・ヒルダーブランドとシェルビー・カニンガムが共同執筆した書籍『ザ・サラブレッズ』は、寄宿学校や伝統、友情、野心といった、かなり様式化された世界に若者たちを誘い込む。

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翻訳=溝口慈子

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