パラマウント・スカイダンスは米国時間10月6日、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーの買収を完了した。これにより、エンターテインメント業界の大部分を支配する新たな巨大メディア企業「スカイダンス」が誕生する。この合併はハリウッドで広く反発を招いていたが、数カ月にわたる騒動にようやく終止符が打たれた。
パラマウントは10月6日午前に買収の完了を発表した。同社は先週の段階でこの日に手続きが完了する見通しを示しており、デビッド・エリソンCEOは声明のなかでこれを「歴史的な日」と表現していた。
同社の発表によると、スカイダンスの株式はティッカーシンボル「SKYD」で取引が開始される。これに伴い、ワーナーの株式は上場廃止となる。
今回の合併により、すでに業界内で重要な資産を握っていたメディア大手2社が統合される。両社の映画スタジオに加え、米ニュース専門局CNN、米地上波テレビ網CBS、米有料テレビ局HBOといった主要子会社や多数のケーブルテレビ局がひとつの傘下に入ることになる。
6日の買収完了に至るまでには、数カ月に及ぶ法廷闘争があった。複数の州が連邦反トラスト法(独占禁止法)違反を主張して合併に反対していたものの、全米各州の司法長官らは9月パラマウント側と和解し、これが買収成立への道を開く結果となった。
しかし、ハリウッドでは依然として合併に対する反発が根強い。反対派は、雇用機会の喪失、意欲的なコンテンツの減少、消費者価格の高騰を招くと主張している。また、各州がパラマウントと結んだ和解案についても、パラマウント側に配慮しすぎているとして批判の的となっていた。
エリソンは6日、新会社はメディア業界において「より強力な競争相手」になると主張し、こうした懸念を一蹴した。「あらゆるジャンル、あらゆるプラットフォームで、世界中の視聴者に素晴らしいストーリーを届けるための才能、資源、影響力を備えている」と語ったが、スカイダンスの運営が今後どう展開されるかはまだ不透明だ。



