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欧州

2026.10.07 09:30

WHO、公衆衛生上の危険性は「低い」 ロシア・ペスト対策研究所職員の死亡巡り

ロシア・モスクワにある消費者権利保護・人間福利監督庁(ロスポトレブナドゾル)の庁舎。2026年10月6日撮影(Natalia Kolesnikova/Anadolu via Getty Images)

ロシア・モスクワにある消費者権利保護・人間福利監督庁(ロスポトレブナドゾル)の庁舎。2026年10月6日撮影(Natalia Kolesnikova/Anadolu via Getty Images)

ロシア中部シベリアのペスト対策研究所に勤務する研究員が死亡した件を巡り、世界保健機関(WHO)は6日、「公衆衛生上の危険性は低いとみられる」との見解を示した。現地では200人近くが病院で隔離される事態となっているが、WHOはロシアの保健当局と連携し、調査の状況を見守っていると説明した。

ロシア消費者権利保護・人間福利監督庁(ロスポトレブナドゾル)によると、2日に死亡した研究員は「原因不明の肺炎」にかかっていた。地元紙リュジ・バイカルは、同研究員はロシア中部イルクーツク州シェレホフのペスト対策研究所で検査技師として働いていた28歳の女性だったと伝えた。

WHOのクリスチャン・リンドマイヤー報道官はロシア国営タス通信に対し、同機関の職員がロシアの保健当局と連絡を取り、本件の発生状況や経緯、現在行われている検査と結果、接触者追跡の状況、接触者の健康状態のほか、国際的な公衆衛生上の影響について確認していると説明した。だが、同報道官は後に「非公式な情報」に基づけば「一般市民に対する公衆衛生上の危険性は低いとみられる」と述べた。同報道官は、死亡した患者の接触者はすべて「特定されており、健康状態を監視されているが、現時点で症状を示している者はいない」とした。

ロスポトレブナドゾルは4日夜、イルクーツクとシェレホフの「衛生・疫学的状況は安定している」と発表した。同庁は広範な検査を実施した結果、死亡した患者の検体からは、研究所で行っていた業務に関連する病原体は検出されなかったと明らかにした。ただし、同庁は、同研究員の死亡が他の疾患によるものなのか、またどのようにして肺炎を発症したのかについては言及しなかった。この研究員がペストに感染していたのか、あるいは研究所内で何らかの事故が起きたのかについても明らかになっていない。リュジ・バイカルは、この女性が研究所内でペスト菌の入った試験管を誤って割ったと報じたが、ロシア当局による確認はなされていない。

ロスポトレブナドゾルによると、ペスト対策研究所の職員からは過去10日間、新たな感染症の症例は報告されておらず、同研究所も「病原性微生物に関連する緊急事態」は確認していないという。死亡した研究員の濃厚接触者に対する検査では、新型コロナウイルス感染症とライノウイルス感染症がそれぞれ2件確認されたが、これらが同研究員の死亡と関連しているかどうかは分かっていない。

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翻訳・編集=安藤清香

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