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2015.12.17

2015年「YouTubeで最も再生回数が多かった音楽ビデオ」TOP 10

Bryan Bedder / gettyimages

米Google傘下の動画共有サイト「YouTube」は、今年最も多く再生されたミュージックビデオを発表することで、正式に2015年を締めくくった。

米人気ラッパー、Wiz Khalifa(ウィズ・カリファ)と、新世代ポップスター、Charlie Puth(チャーリー・プース)は、映画「ワイルド・スピードSKYMISSION」エンディング曲で、映画完成前に交通事故死した俳優Paul Walker(ポール・ウォーカー)に捧げる追悼曲、「See You Again」でこのランキングを制した。

この曲は発売直後に大ヒットとなり、全米ビルボード総合シングルチャートで12週連続の1位を獲得、歴代No.1最長タイ記録となった。「See You Again」が今年最も再生回数が多かった曲に選ばれた一方で、14週連続1位を獲得していたDJ兼プロデューサー、Mark Ronsonの「Uptown Funk(feat. Bruno Mars)」がこのランキングで10位内に入らなかったのは意外だ(「Uptown Funk」は14週で首位陥落となったため、歴代の最長No.1記録では2位に終わった)。

従来は主にFMラジオや、SpotifyやPandoraのようなストリーミング型音楽配信サービスが利用されていたが、ある一定の年齢層は、好きな音楽を楽しむために、YouTubeなどのコンテンツ提供サービスを利用する傾向にあることが明らかになってきたと言える。

「See You Again」は2015年に発表された中で、1年以内に10億回以上再生された唯一のミュージックビデオだ。爆発的大ヒット曲は10億回という記録を従来よりも速く達成するということが明確になってきた。まだ10億回は達成していないものの、英国の歌姫Adele(アデル)の新曲で、発売間もない「Hello」は、10月末にYouTubeに登場したばかりだが、既に4億回以上再生されており、その記録を速いペースで更新し続けている。

今回のランキングでは意外な点もあった。これら10位内の曲は全世界を対象に流行した曲であり、全米シングルチャートでは1位の座に近寄ることもなかった曲もいくつか入っている。米ガールズグループ、Fifth Harmony(フィフス・ハーモニー)の「Worth It (ft. Kid Ink)」や、豪歌手Sia(シーア)の「Elastic Heart」は、チャートの10位内ランクインしていない。YouTubeの音楽ビデオ視聴者が米国以外にどれほど多くいるのかを示す結果となった。

2015年「YouTubeで最も再生回数が多かった音楽ビデオ」TOP 10

・10位 Silentó(サイレント) / 「Watch Me (Whip/Nae Nae)」

YouTube公開日 6月25日
再生回数 4億1,000万回

・9位 Adele(アデル)/ 「Hello」
YouTube公開日 10月22日
再生回数 4億1,400万回

・8位 Fifth Harmony(フィフス・ハーモニー)/ 「Worth It (ft. Kid Ink)」
 YouTube公開日 3月28日
 再生回数 4億2,200万回

・7位 Sia(シーア) / 「Elastic Heart」 YouTube公開日 1月7日
再生回数 4億5,000万回

・6位 David Guetta(デヴィッド・ゲッタ)/ 「Hey Mama (ft. Nicki Minaj, Bebe Rexha and Afrojack)」
YouTube公開日 5月19日
再生回数 4億5,800万回

・5位 Taylor Swift(テイラー・スウィフト)/ 「Bad Blood (ft. Kendrick Lamar)」
YouTube公開日 5月17日
再生回数 6億3,400万回

・4位 Major Lazer(メジャー・レーザー) / 「Lean On(feat. MØ & DJ Snake)」
YouTube公開日 3月22日
再生回数 7億9,400万回

・3位 Ellie Goulding (エリー・ゴールディング)/ 「Love Me Like You Do」
YouTube公開日 1月22日
再生回数 8億900万回

・2位 Maroon 5(マルーン5)/ 「シュガー」
YouTube公開日 1月14日
再生回数 8億7,200万回

・1位 Wiz Khalifa (ウィズ・カリファ)/ 「See You Again (ft. Charlie Puth)」

YouTube公開日 4月6日
再生回数 11億6,600万回

編集 = Forbes JAPAN 編集部

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