重要なお知らせ 「Forbes」の名称を使用した営業活動にご注意ください

宇宙

2026.10.06 14:00

10月りゅう座流星群が極大、火星とかに座の散開星団が大接近する今週の夜空

月と木星。トルコ南部アンタルヤ県カスにて撮影(emreberan/Getty Images)

月と木星。トルコ南部アンタルヤ県カスにて撮影(emreberan/Getty Images)

今週は「世界宇宙週間」。星空観察にもってこいの1週間だ。週明け早々、夜明け前の空で細い月が火星やプレセペ星団と共演し、7日未明には太陽系最大の惑星・木星と接近する。北米東~中部の広範囲では月が木星の前を横切り「木星食」となる。10月6日(火)からの1週間の夜空の見どころを紹介しよう。

10月7日(水):細い月と木星が接近

未明~明け方の東の空で、月齢26の欠けゆく月が明るい木星と出会う。北米では月が木星を隠す「木星食」が観測できる。

2026年10月7日(東京:午前4時頃)の東の空(Stellarium)
2026年10月7日(東京:午前4時頃)の東の空(Stellarium)

10月8日(木)~9日(金):10月りゅう座流星群が見ごろ

「10月りゅう座流星群」(ジャコビニ流星群)が9日午前10時頃に極大を迎える。予測が極めて難しい流星群だが、日本での観測チャンスは8日と9日の日没後~夜半で、いちばんの見ごろは8日深夜となりそうだ。1時間あたりの流星数は数個ほどだが、今年は月明かりがないため、暗くなったら北の空に目を向けてみる価値はある。

2012年10月8日に撮影された「10月りゅう座流星群」(Petnica Meteor Group, CC BY-SA 3.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0>, via Wikimedia Commons)
2012年10月8日に撮影された「10月りゅう座流星群」(Petnica Meteor Group, CC BY-SA 3.0 , via Wikimedia Commons)

10月11日(日):新月

新月を迎え、今週末は暗く美しく夜空が頭上に広がる。冬が到来する前に街明かりから離れた場所へ出かけて、天の川を再発見する絶好の機会だ。

10月12日(月):火星とプレセペ星団が大接近

未明~明け方に東の空を見上げると、かに座のプレセペ星団の中に火星が入り込んだように見える。双眼鏡で見れば、英語で「蜂の巣(ビーハイブ)」と呼ばれる散開星団の無数の星々のきらめきを観察できる。

2026年10月12日(東京:午後3時頃)の東の空(Stellarium
2026年10月12日(東京:午前3時頃)の東の空(Stellarium)

夜明け前の空に注目

今週は、夜空とは日が落ちてから眺めるものとは限らないことを改めて気づかせてくれる。1年でも指折りの天体現象のいくつかは実際、空が最も穏やかな夜明け前の1時間に、東の方角に明るい惑星たちが集ったときに見られるものだ。目覚まし時計をセットして早起きできた人だけが、その恩恵に預かれる。

「土星の環」を見逃すな

ハッブル宇宙望遠鏡が2025年8月29日に撮影した土星(NASA, ESA, STScI, Agustin Sánchez-Lavega (UPV), Amy Simon (NASA-GSFC), Michael Wong (UC Berkeley); Image Processing: Alyssa Pagan)
ハッブル宇宙望遠鏡が2025年8月29日に撮影した土星(NASA, ESA, STScI, Agustin Sánchez-Lavega (UPV), Amy Simon (NASA-GSFC), Michael Wong (UC Berkeley); Image Processing: Alyssa Pagan)

土星は今まさに見ごろ。地球から見て太陽と正反対の位置にくる「衝(しょう)」を先週末に迎え、今年最も明るく、最も大きく、最も観測しやすい状態にある。昨年はほぼ真横から見るかたちだった環も、現在は傾きがやや増して再び開きつつあるので必見だ。小型の天体望遠鏡があればぜひ使ってほしい。次の衝は来年10月18日まで待たなければならない。

今週の星座:かに座

かに座は太陽の通り道である黄道に沿って並ぶ「黄道十二星座」の中で最も暗い星座だが、双眼鏡で観察した場合に夜空で屈指の見ごたえを誇る天体をその腹に抱いている。プレセペ星団(M44)だ。

かに座(E. Slawik/NOIRLab/NSF/AURA/M. Zamani)
かに座(E. Slawik/NOIRLab/NSF/AURA/M. Zamani)

英語名に「蜂の巣」を冠するこの散開星団は、地球から500光年以上先にあり、たくさんの星が集まっているのが双眼鏡ならはっきり確認できる。街明かりのない暗い場所からは肉眼でも見つけられ、ぼんやりと霞んだ光のかたまりに見える。一度見つけると、なぜ今まで気づかなかったのか不思議に思うだろう。今週は火星がすぐそばにあり、5日(月)~6日(火)には月も近くを通過したので、見つけやすいはずだ。

かに座の中心にある美しい散開星団「プレセペ星団(M44)」。米キットピーク国立天文台ビジターセンターの観測プログラムにて2014年に撮影(KPNO/NOIRLab/NSF/AURA/Tom Bash and John Fox/Adam Block)
かに座の中心にある美しい散開星団「プレセペ星団(M44)」。米キットピーク国立天文台ビジターセンターの観測プログラムにて2014年に撮影(KPNO/NOIRLab/NSF/AURA/Tom Bash and John Fox/Adam Block)

(forbes.com原文)

翻訳・編集=荻原藤緒

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事