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リーダーシップ

2026.10.06 10:19

CFOがAI戦略を主導しなければならない理由

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AI投資は長年、テクノロジーの問題として扱われてきた。何を構築できるか、どれだけ迅速に展開できるか、どのツールを購入すべきか、といった具合だ。しかしこの捉え方は、いまや時代遅れになりつつある。

より難しいのは財務的な問いだと筆者は感じている。組織はどこに賭け、その見返りに何を期待するのか。AIが実験段階からビジネスの根幹へと移行するにつれ、投資判断は資本、リスク、価値をめぐる判断となりつつある。これにより、AIをどこに位置づけるべきか、組織はどれほど費やすべきか、そして最終的にAIにどれほどの価値があるのかという議論の中心に、CFOがますます立たされるようになっている。

AI投資においてCFOが果たすべき重要な役割

デロイトの2026年第2四半期CFO調査によると、英国のCFOの93%が、今後1年間でデジタル技術とデジタル資産への投資が増加すると予想している。また73%は、AIが事業パフォーマンスを改善すると確信している。

大規模なAI投資は、大幅な生産性向上につながるのであれば魅力的と見なされる。しかし筆者の経験では、投資を最終決定する前に、CFOはどのコストがなくなるのか、どの水準の生産性が財務上の便益につながるのか、その便益は売上成長、コスト削減、キャパシティ創出、あるいは単なる従業員の利便性のいずれから生じるのか、そして投資回収にどれほどの時間がかかるのかを理解する必要がある。

ガートナーの最近の調査では、財務部門のAI投資の45%が生産性に焦点を当てている一方、意思決定の質に重点を置くのは20%にとどまることが明らかになった。この生産性への注力の高まりは、AIが総コストに見合う価値を提供していることを示すよう、CFOへの圧力を強めている。したがってCFOは、AI導入と継続利用の総コストを把握する必要がある。

AIへの熱意が、必ずしも投資判断の根拠となるわけではない。

AIを狭い尺度で測ることが最大の過ちである

筆者が見てきた限り、あまりに多くの財務リーダーがAI投資によって即座に人員削減が実現すると期待しているが、現実はそうではない。CFOは、財務システムによって財務チームが追加人員なしで2倍の業務を処理できるようになることを理解する必要がある。同じことは営業チームにも言える。リードへの対応が迅速になり、マネジャーはより明確な情報を得て、上級社員が低付加価値業務に費やす時間を削減できる。

CFOはAI投資を判断する際、削減されるコストであれ、生み出されるキャパシティであれ、AIが自社にどのような影響を与えるのかを具体的に示せなければならない。これには、誰もが何らかの形でAIを使う必要があるという考え方に異議を唱えることも含まれる。

企業が他社に遅れを取らないよう、AIに投資している姿勢を示すプレッシャーにさらされていることは周知の事実だが、これが「AIのためのAI」というリスクを生み出している。CFOは「もしこれをAIプロジェクトと呼ばなかったとしても、それでも投資する価値のあるものだろうか」と問うべきである。

AI投資に拙速に踏み込むのは危険なゲームだ。事業の業務運営と財務を変革するものもあれば、多額のコストをかけた割に改善はわずかにとどまるものもある。その両者を見極めることこそ、CFOの仕事である。

AIリスクの算定は常に変化している

CFOは今、AI導入の便益だけでなく、導入に伴うすべてのリスクとコストを考慮したうえで、自社がAI投資を正当化できるかを評価している。

リスクを算定するために、CFOは以下の問いを投げかけるべきである。

• AIはどの領域のデータにアクセスするのか、またそれを保護するために何を整備できるのか。

• AI利用はコンプライアンス上の義務や監査上の問題につながるのか。

• 誤ったシステムを導入した場合の結果は何か、またそれは組織にどのようなコストをもたらすのか。

• 1つのAIプロバイダー、プラットフォーム、価格モデルに依存することになるのか。

• 全体的な成果物の責任は誰が負うのか、また自社の専有情報をさらすことになるのか。

• AI利用は攻撃の増加につながるのか、あるいは既存のリスクの管理をより難しくするのか。

• AIの選定、導入、監視を監督する責任は誰が負うのか。

• AIが重要プロセスに組み込まれた場合、それを置き換えるにはどれほどのコストがかかるのか。

CFOはイノベーションとリスクの架け橋である

われわれCFOは、AI導入にブレーキをかけるために存在しているのではない。むしろ、組織が何に投資しているのか、どのようなリスクにさらされているのか、投資収益を生むのか、そしてその判断が誤っていた場合にどのような困難が起こり得るのかを確実に理解できるようにする立場にある。

筆者の経験では、CFOは相互に結びつきのない数十ものAIプロジェクトの承認に注力する必要はない。むしろ、AI投資をポートフォリオのように扱うべきである。即時の効率化、新たなキャパシティ、売上成長をもたらす投資を優先すべきだ。これには、投資収益が不確実であっても戦略的便益が大きい、少数の長期的な賭けも含まれる。

大きな資本がかかるなか、CFOはもはや、どのAIプロジェクトに資金を付けるかを決めているだけではない。AIが事業にとってどれほどの価値を持つのかを決めているのである。

(forbes.com 原文)

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