経営・戦略

2026.10.06 09:48

組織の弱点と文化をSWOT分析で見極める

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組織の弱点と文化をSWOT分析で見極める

​SWOT分析は、CEOが健全で持続可能な組織を築くうえで活用できる、最も実践的なツールの1つである。経営陣と理事会が同じテーブルに着き、強みと弱みを率直に挙げていくとき、信頼と方向性の一致が生まれる。このプロセスは組織文化を強化する。これは、すべてのCEOが戦略そのものと同じくらい重視すべきものだと筆者は考えている。​

SWOT分析とは、企業や非営利団体の強み、弱み、機会、脅威を率直に見つめることである。この整理によって、リーダーは日々の業務からいったん離れ、成長に必要な領域を振り返ることができる。​

非営利団体にとってSWOT分析が重要な理由

非営利団体は営利企業よりも予算が限られていることが多く、寄付者や支援者とのあいだに築く信頼は簡単には得られない。SWOT分析を行えば、CEOは必要な改善に向けた明確な道筋を持つことができる。非営利団体のリーダーは多くの場合、すでに理事会との関係を調整し、職員間の健全な文化を育み、成長領域を見極めている。職員、理事、支援者のあいだに健全な文化を維持するには、SWOT分析に時間を投じることが必要である。

その理由と、実践方法を見ていこう。​

強み:すでにうまくできていることは何か

まずは組織内部を振り返ることから始める。自組織がほかのほとんどの組織よりも優れていることは何か。非営利団体の場合、それは製品ではないかもしれない。寄付者との深い関係性や、何十年にもわたる活動で築かれた評判かもしれない。

例:

経験豊富な上級リーダー層:組織に蓄積された知見に基づく、戦略的かつ長期的な意思決定

確立された評判:地域社会、パートナー、資金提供者とのあいだで時間をかけて築かれた信頼性と信用

弱み:弱点はどこにあるのか

この象限は、一部のリーダーにとって居心地の悪いものかもしれない。しかし、真の成長は不快さの中で起こる。組織の弱みは、単一の収入源への過度な依存のように構造的なものかもしれない。あるいは、部門間のコミュニケーションが不明確であることや職員間の緊張のように、文化的なものかもしれない。

例:

高コストの間接費:財務環境が厳しいなかで資源を圧迫する大規模なインフラの維持

認知度の課題:歴史はあるものの、新鮮なブランディングや若い層・資金提供者への訴求力に欠けていること

機会:まだ活用できていない領域は何か

機会は、新たな提携、資金提供のトレンド、発展しつつある寄付者基盤、新技術など、組織の外部から生まれる。より大きな責任を担う準備ができている有能な職員のように、組織内部から生まれることもある。

例:

戦略的提携:同業の組織と協力し、資源を共有し、インパクトを拡大し、アドボカシー活動を強化すること

テクノロジー:組織全体でAIを導入し、拡大すること

脅威:備えなければ何が損害をもたらすのか

脅威とは、CEOが制御できないものの、それを前提に計画を立てなければならない外部要因である。例としては、政策や法改正、景気後退、同じ資金や家庭をめぐって競合する新たな組織などが挙げられる。

例:

法改正:非営利団体の免税資格を制限したり、コンプライアンス負担を増やしたり、ロビー活動を制限したりする新たな法律

セクター内の競争:同じ層の支出をめぐって競合する企業の増加

SWOT分析の価値は、それを書き出した後に何が起きるかによって決まる。CEOには、これを生きた文書として扱うことを勧めたい。経営陣や理事会とともに、定期的に分析を見直すべきである。少なくとも年1回は実施することを提案する。そして、それを戦略上の優先事項に直接反映させるべきだ。どの強みに投資しているのか。どの弱みにいつまでに対処すると決めたのか。どの機会に実際の資源を投じる価値があるのか。どの脅威について、緊急事態になる前にいまから緊急時対応計画を用意する必要があるのか。

健全な文化のためのツール

SWOT分析をどのように実施するかは、その結果と同じくらい組織文化を物語る。チームが本当の弱みを口にすることを恐れていたり、リーダー層が不都合な真実を退けたりするなら、分析は本来の役割を果たさない。これは正直であるべき時間である。率直さが安全であり、期待される場をつくることができれば、得られるものは戦略計画にとどまらない。この実践は、職員が真実を語れるほど互いを信頼する文化を築く。サーバントリーダーにとって、これは何よりも価値ある成果かもしれない。

(forbes.com 原文)

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