欧州

2026.10.06 07:00

ロシアが新型徘徊弾薬「ダーニ-T」を投入 安価で高速、来年1万機超の生産計画か

エジプトで開かれた国際防衛展示会に出展されたロシアの徘徊弾薬「ダーニ-T」。ソーシャルメディアで共有された画像から

エジプトで開かれた国際防衛展示会に出展されたロシアの徘徊弾薬「ダーニ-T」。ソーシャルメディアで共有された画像から

ロシアがウクライナに対する全面侵攻を始めてから、両国は戦場に数々の新技術を取り入れてきた。そのひとつである徘徊弾薬は、ロシア軍によって戦術打撃と戦略打撃の両方で広く使用されている。これまで主に用いられてきたのは、イランで開発された「シャヘド」の設計を基にした「ゲラニ」シリーズである。

ロシアは過去1年に新型の徘徊弾薬をいくつか導入しており、最も新しいものが「ダーニ-T」である。9月にエジプトで開催されたエル・アラメイン国際航空ショーで公開され、すでに実戦投入されているダーニ-Tは、ロシア軍の多様な長距離打撃兵器群に新たな能力を加えるものとなっている。

ダーニ-Tの仕様

ダーニ-Tは、小型巡航ミサイルに似たジェット推進式徘徊弾薬である。ゲラニシリーズに特徴的な幅広のデルタ翼形状ではなく、細長い円筒形の胴体に後退翼(胴体に対して斜め後ろ向きに取り付けられた翼)と従来型の尾翼を備えた形状をしている。公開された画像から推定すると、全長は3m超、翼幅は2m程度とみられる。発射重量は268kgとされ、一般的な巡航ミサイルに比べると大幅に小型・軽量である。

伝えられるところでは、ダーニ-Tはロシア国産のターボジェットエンジン「MD-120」を搭載し、ウクライナの電子戦システムへの耐性を高めるために改良された電子機器も装備する。

ロシア製の多くの徘徊弾薬と異なり、ダーニ-Tは固定翼機やヘリコプターから空中発射される設計になっている。ロシア軍のSu-34戦闘爆撃機やSu-57ステルス戦闘機、Mi-28攻撃ヘリコプターなどから発射できるほか、外国製の航空機にも搭載可能とされる。さらに、地上発射システムもすでに開発されており、戦術面の運用性を高めている。

発射後のダーニ-Tは「ファイア・アンド・フォーゲット(撃ち放し)」方式で作動し、慣性航法と衛星誘導を組み合わせて、あらかじめ設定された目標に向けて自律的に飛行する。報告によると、地形の起伏に追随し、障害物を避けながら、低高度を飛行する。目標に接近すると急激に高度を上げ、そこから急降下して目標に突っ込んでいく。

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翻訳・編集=江戸伸禎

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