※この記事は2014年12月発行の米誌「Forbes」に掲載されたものです。
ノーベル平和賞を受賞する4カ月前、フォーブスはパキスタンの十代の教育活動家、マララ・ユスフザイを第3回「フォーブス・フィランソロピー・サミット」に招いた。イベントは6月17日にニューヨーク公共図書館で開催された。教育と移民問題の活動家であり、アップル共同創業者、故スティーブ・ジョブズの妻であるローレン・パウエル・ジョブズが、マララへのインタビューをおこなった。会場には、当日のテーマである教育に関心をもつ約200人の主要な慈善活動家たちが集まった。
ローレン・パウエル・ジョブズ(以下、パウエル・ジョブズ):これからみなさんが出会う人の中で、彼女ほど勇敢な人物はいないはずです。そんな人物を紹介できることを、私は光栄に思います。マララ・ユスフザイさんの物語のおおまかな経緯は、みなさんもご存じでしょう。
2012年10月、パキスタンのスワート渓谷で、覆面をしたタリバンの銃撃犯がスクールバスを止めました。彼は車内に乗り込み、恐怖に怯える少女たちに向かって「マララは誰だ?」と怒鳴ったのです。そして彼は、当時15歳だったマララの顔面を撃ちました。彼女の罪とは何だったのでしょうか。それは、すべての子どもが教育を受ける権利をもつべきだという信念を主張したことでした。
彼らの誤った暴力は、結果として彼女の声とメッセージを爆発的に強めることになりました。この1年を通じ、タリバンや女子から学ぶ権利を奪うすべての人々が、なぜこの若い女性をこれほど恐れるのかについて、私は深く理解する機会を得ました。これからみなさんが耳にする通り、彼女の声は決して沈黙させられることがないからです。彼女のドキュメンタリーを撮影している私の友人は、私にこう語りました。「タリバンは撃つ相手を間違えたのだ」と。
マララ・ユスフザイ(以下、ユスフザイ):ありがとうございます。



