リーダーシップ

2026.10.05 17:46

命を救い、人生を変える創業者に学ぶ「勇気」

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1993年、カレン・ユーバンクス・ジャクソンはロサンゼルスで暮らし、化学療法、放射線治療、手術を受けながら、助けを求めていた。乳がんを患う黒人女性を支援する全国組織のフリーダイヤルに電話すれば、誰かが出て、何をすべきか教えてくれるはずだと考えた。

だが、その番号は存在しなかった。そこで彼女は、それを自らつくった。

1994年、Sisters Networkは全国組織となった。ユーバンクス・ジャクソンは電話に出ると、「Sisters Network全国本部です」と応答した。そこにいたのは彼女一人だけだった。

現在、彼女は31年にわたり4度の乳がんを乗り越えたサバイバーであり、Sisters Network Inc.は、国内で最も歴史が長く、最大規模を誇る黒人乳がんサバイバーの全国組織となっている。サバイバーが運営する関連支部は25以上にのぼる。今年、彼女は米国臨床腫瘍学会の2025年患者支援者賞を受賞した。

Compassionate Leaders Circle代表のサラ・フィーリーは最近、ユーバンクス・ジャクソンと対談し、勇気、真実、そして目的主導型リーダーシップについて語り合った。その刺激的なインタビューで、筆者の心に残ったことを紹介する。

勇気は振り返って初めて見えるもの

Compassionate Leaders Circleは、卓越したリーダーシップの第一原則として勇気を教えている。サラはそれを「列車に乗るための切符」と呼ぶ。どれほどアイデアに胸を躍らせていても、列車が到着したときに乗り込まなければ、その列車は自分を置いて走り去ってしまう。

サラがその言葉をどう受け止めたか尋ねると、ユーバンクス・ジャクソンは笑った。人々はいつも、なぜSistersを始めたのかを尋ねる。だが、勇気について尋ねる人はほとんどいない。

「それは、後から振り返って初めてわかるものです」と彼女は語った。「その瞬間にそう感じるわけではありません」

そのとき彼女にあったのは、直感と、負けることへの強い嫌悪感だった。友人や家族は当然の疑問を口にした。資金も経験もないのに、全国組織をつくれると思っているのか、と。彼女の答えは「イエス」だった。

「すべての困難について考えていたら、おそらく始めていなかったでしょう」と彼女は言う。

彼女が講演先の高校生に伝える助言はこうだ。すべての条件がそろうのを待つのはやめなさい。自分のしていることを信じているなら、資金も、学びも、支援も、やがてついてくる。

誰も聞きたがらないうちに真実を語る

1990年代初頭、黒人女性と乳がん治療をめぐって不公平な偏見を助長した公的な語り口は、ひどいものだった。「彼女たちは受診しない、関心がない、など」といったものだ。

ユーバンクス・ジャクソンは、治療中に出会った女性たちの中に、そうした姿を見ていなかった。彼女が目にしたのは、まだ正しい答えを持っていない医療制度だった。黒人女性に不均衡に影響を及ぼす攻撃性の高いトリプルネガティブ乳がんは、当時、名前すらなかった。検診ガイドラインでは、初回のマンモグラフィーは40歳で受けるとされていたが、彼女のコミュニティでは20代、30代で診断される女性が多くいた。

Sisters Networkは1994年の時点で、40歳では遅すぎると理解していた。人々を説得するには何年もかかり、彼女自身のコミュニティからも、そもそもなぜ別の組織が必要なのかと問われた。

真実を語ることについて、私たちが十分に語っていないのはこの部分である。時には、誰かが同意してくれるよりずっと前から、自分が正しいこともある。

「なぜ私たちはささやいているのか」

ユーバンクス・ジャクソンは、乳がんをめぐる沈黙、恥、偏見に立ち向かうために組織を築いた。彼女は自分の診断を恥じたことはなく、そのことを公然と語った。すると女性たちが彼女に近づき、自分もサバイバーだと耳元でささやくのだった。

「それで私は言ったのです。では、なぜ私たちはささやいているのですか、と」

その問いは、同組織の全国キャンペーン「STOP THE SILENCE®」へと発展した。30年後の今、女性たちは自分の診断について率直に語るようになり、彼女が最初期に立ち上げた支部の一部は今なお力強く活動を続けている。「30年続いている支部があるのです」と彼女は言う。「いったい、そんなことを成し遂げる人がどれだけいるでしょうか」

次のフロンティアは政策であり、彼女はそれを「時間のかかる地道な取り組み」と呼ぶ。Sisters Networkは、州レベルの政策課題を主導し、各支部を通じてサバイバーにアドボカシーの訓練を行うため、公共政策センターを立ち上げる予定だ。

希望には構造がある

サラは、希望には3つの要素が必要だとする心理学理論を紹介した。意思の力、道筋を見いだす力、そして自分の進む先に自分の意思が関与できるという信念であるエージェンシーだ。サラが3つ目を挙げたとき、ユーバンクス・ジャクソンは一言で応じた。「今です」

彼女は希望を目的と直接結びつけている。「毎日、自分の目的に生きていると、それが希望を与えてくれます」と彼女は言う。「方向性を与えてくれるのです」

彼女はSistersを始めたとき、ある声を聞いたと語る。それは「力強く、明確で、私に選択の余地を与えない」ものだった。自分の使命を見つけた人々は、しばしば似たようなことを言う。そこに飽きることはないのだ。

リーダーは学び続ける

パンデミックが起きたとき、Sisters Networkは対面を中心とする組織だった。多くの非営利団体が閉鎖した。だが、ユーバンクス・ジャクソンはそうしなかった。同組織はリーダーたちにウェビナーの運営方法を教え、そのリーダーたちがメンバーに教えた。

「私たちに起きたことの中で、最高の出来事でした」と彼女は言う。「私たちは生き残り、成長したのです」

彼女はまた、適切な人材を適切な席に置くことの重要性についても明確だ。副代表は彼女の娘であり、組織とともに育ち、同組織のテリー賞受賞ポッドキャストSIS: Sisters in Survivorshipを支えるメディアの経験をもたらした。「私はポッドキャストの作り方を知りません」とユーバンクス・ジャクソンは、少しも臆することなく語った。

シスターフッドこそが目的だった

メンバーは「私はあなたを、ありのままに愛しています」という言葉で互いにあいさつする。

「私は乳がんになる前と同じ人間ではありません」と彼女は言う。彼女はかつての自分から残したいものを残し、それ以外を手放した。

この会話全体の中で、筆者が最も気に入ったディテールは何か。彼女は何かを築こうとして始めたわけではなかった。ただ参加したかっただけなのだ。

「でも、私はきっと良いメンバーになっていたでしょう」

全米黒人乳がんサミットは今年10月に開催される。詳細を知ること、支部に参加すること、あるいはアイデアを共有することは、こちらからできる。そして彼女の締めくくりの助言は、胸に留めておく価値がある。「人生は美しい。私はただ、どんなことの中にも最善を探し、それを自分のものにするのです」

(forbes.com 原文)

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