OpenAIのサム・アルトマンCEOは、AI(人工知能)がもたらす多大な便益は、この技術に起因する「いくつかの悪い出来事」を受け入れるというトレードオフを正当化するものだと主張した。また、最近の安全性への懸念にもかかわらず、OpenAIは「より緩やかな」規制を支持していると指摘し、最大のライバルであるアンソロピックとの間に一線を画した。
米政治専門メディア「Politico」のニュースレター「Decoded」のインタビューで、アルトマンは「私たちは、この技術の便益と人々が主体性を持つことのために、世界はいくつかの悪い出来事が発生することを受け入れるべきだと考えている」と語った。
アルトマンは、人々がAIを使って行うことは、悪いことよりも良いことの方が「桁違いに多く」なると信じていると述べた。
アルトマンは、OpenAIとアンソロピックの間には「明らかな違い」があると述べ、AIがあまりにも危険であるため「サンフランシスコの単一の研究所がそれを独占し、悪いことが起きないようにすべきだ」と考える人々には同意しないとした。
先月、アンソロピックのCEOであるダリオ・アモデイによる開発減速の呼びかけに公に賛同したにもかかわらず、アルトマンは、自社が「より緩やかな規制姿勢」を支持していると語っている。
さらに、アルトマンは、人間による技術の「深刻な制御喪失」への懸念など、AIに関連する「極めて壊滅的なリスク」という不吉な警告は信じていないと主張した。
主な批判の声
フロリダ州のロン・デサンティス知事は、アルトマンの発言に対し、Xへの投稿で「そして、ひと握りのテクノロジー寡占者が私たちに代わってその決定を下すというのか? とんでもない」と反論した。ドナルド・トランプ大統領とは異なり、このフロリダ州の共和党政権はAI企業の規制に対して厳しい姿勢をとっている。
先週、同州の司法長官は裁判所に対し、OpenAIが「第三者によって承認された安全ガードレール」を導入するまで、新たなモデルの開発を差し止めるよう求めた。



