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I cover technology, entrepreneurs and start-ups in Asia and Australia.

casanisa / shutterstock

オーストラリア人は良く食べる。外食も大好きだ。しかしお気に入りのレストランが満席で利用出来ないとしたらガッカリするだろう。そこでそのレストランにデリバリーを頼みたいと思っても、多くのレストランに宅配サービスがあるわけではない。高級レストランならなおさらだ。高級店は美味しいご馳走を作ることに集中しており、料理の配達には興味がない。

この問題を解決するため、オースオラリアに登場したのが、中級以上のレストランと、そのレストランの愛好者を結ぶ新しいオンデマンド型フード宅配サービス、Deliverooだ。注文合計額25豪ドル(2,150円)から受け付け、配達料は一律5豪ドル(450円)、同社のホームページもしくはモバイル端末専用アプリで注文すると、30分以内に料理が届けられる。

出前サービスというとあまり高度な専門性が求められるイメージはないが、大規模に展開することで効率を高めることが出来る。3種類のアプリで3者が同時にやりとり出来る仕組みになっている。つまり、顧客によるレストランへの注文、レストランの受注、配達員による料理の引き取りと配達だ。食事が出来たての状態で届けられるよう、Uberと同様、複雑な一連のアルゴリズムが、注文を受けたレストランと配達先に一番近い配達員を算出する。自転車やモペッド(原動機付自転車)を使用し、配達は10分以上かからない。

Deliberooがオーストラリアに進出したのは最近のことで、サービス拠点があるのはシドニーとメルボルンのみだ。シドニーではMary’s のハンバーガーや、なんとGelatissimoのジェラートも配達してもらうことが出来る。メルボルンではPlatform 270 や 38 Chairsが加盟している。

効率の良い流通チャネルのおかげで、レストランはこれまで来客が見込めなかった地域からの利用が期待出来るようになった。Deliverooのオーストラリア地区マネージャー、Levi Aronは「1日の注文件数を10倍に伸ばすことも可能」と話す。また一番忙しい時間帯や経営資源の活用方法を分析出来るという利点もある。

DeliverooやUberのようなオンデマンド型IT企業は、順応性に富む新しい雇用を促進する経済の発展に貢献する。シドニーとメルボルンでは50人からなる配達員ネットワークがあるが、配達員は皆、営業、マーケティング、受注オペレーション、カスタマーサービスなどの役職に就くことを目指している。

Deliverooは2013年にロンドンで創業したが、今や12ヵ国の50都市で展開している。世界中に設けたシステムを通じて、5,000店舗以上の加盟店から料理が届けられている。世界的ビジネスの拡大に向け、精力的な資金調達が続けられている。

この11月、Deliverooは、DST GlobalとGreenoaks Capitalが主導し、従来からDeliverooに出資しているAccel、Hummingbird Ventures、Index Venturesが参加したシリーズD投資ラウンドにより、1億4,000万豪ドル(121億7,400万円)を調達したと発表した。7月には9,800万豪ドル(85億2,200万円)の資金調達を実施した。

Deliverooの共同創立者でCEOの William Shuは「我が社のサービスに対し、顧客からはすぐに本格的な料理を届けて欲しいという、レストランからは大きな稼ぎをもたらす得意先を開拓したいという、欲張りな要望が寄せられるが、我々はそれに応えてきた」と話す。

編集 = Forbes JAPAN 編集部

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