リーダーシップ

2026.10.03 20:36

解雇された後に「自分の物語」を取り戻す方法

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ファッションエディターのステイシー・デュグイドが52歳で職を失ったとき、彼女は非自発的な失業の後に多くの人が経験すること、すなわち「羞恥心」を味わった。何百通もの不採用通知を受け取るなかで、彼女は自分が「雇いようのない人間」のように思えたと語っている。しかし、彼女は世間から姿を消す代わりに、自身の経験をInstagramに記録し始めた。多くの人が見られたくないと思うであろう、失業保険の給付窓口に行く様子さえ自ら撮影して投稿したのだ。これに対して何千人もの人々が反応し、同様の経験を共有した。

個人的な失敗の経験として始まったものは、次第に、人員削減やAI主導の採用、そして中年期における仕事探しの現実についての公の議論へと発展していった。失業という事実に自分を規定させるのではなく、ステイシーは自らの物語の主導権を握り、失業が持つ意味を再定義した。それは自分自身のためだけでなく、彼女と同じような状況にある、増え続ける人々のための再定義でもあった。

企業のリストラと職業人生の長期化が重なるなか、ステイシーのように、望まない形でキャリアの終焉に直面する経験豊富なプロフェッショナルが今後さらに増えるだろう。彼らは、履歴書を更新し、ネットワークを再び動かし、意義あることに時間を使い、レジリエンスを築くといった、実務面や感情面の回復に焦点を当てた多くのアドバイスを目にするはずだ。これらはすべて重要である。しかし、何が起きたのかを理解し、それが将来にとって何を意味するのかを決定するという、極めて重要な心理的作業が見落とされがちだ。

筆者が行っているキャリア転換期にあるシニアエグゼクティブを対象とした継続的な研究と、トラウマ後の成長(PTG)に関する研究に基づくと、最終的に活躍する人々は、非自発的な喪失の痛みを否定しない。彼らは自らの主体性を取り戻し、新たな可能性を切り開く物語を構築している。本稿では、それを実現するための3つのステップを紹介する。それは「最初に思い浮かぶ物語に抗うこと」「他者の力を借りて状況を整理すること」「望まない結末を新たな章の始まりへと変える、新しいアイデンティティを創造すること」である。

非自発的な失業から立ち直るための3つのアプローチ

1. 最初に思い浮かぶ物語に抗う

解雇された後に私たちが真っ先に思いつく説明は、通常、最も単純で最も過酷なものだ。すなわち「自分が失敗した」「自分には実力がなかった」「年齢が高すぎる」「自分はもう不要な存在だ」といったものである。これは、まだショック状態にあるときに私たちが構築する物語だ。会話を頭の中で再現し、過去の決断を細かく検証し、理由を探し求める。しかし、この物語が優れたものや最終的なものになることはめったにない。なぜなら、それは通常、恐怖や怒り、あるいは羞恥心という言葉で書かれているからだ。

それも無理はない。これまでの研究が一貫して示しているように、失業は成人の人生において最もストレスの多い出来事の一つである。私たちは単に収入を失うだけではない。生活の規律、目的、そして意味を失うのだ。自分が価値ある存在だと感じさせてくれる日々のやり取り、会議、メッセージ、ランチ、廊下での雑談、そして長年にわたり自身のアイデンティティを形成してきた、認められる瞬間などを失うのである。

大きな喪失を経験すると、私たちの視野は狭くなる。組織心理学者はこれを「脅威硬直効果(threat-rigidity effect)」と呼んでいる。私たちは目の前の危険に集中し、慣れ親しんだ思考パターンに頼り、別の説明や可能性を見落としてしまう。だからこそ、最初の課題は、解雇が何を意味するのかを一度で決定づけてしまうことではない。冷静な心で状況を理解できるよう、感情的な距離を十分に置くことだ。

2. 状況を整理するために、他者とのつながりを求める

失業した直後の本能的な反応は、多くの場合、引きこもることだ。他人の負担になりたくない、負けを認めたくない、あるいは自分の弱みをさらけ出したくないと思うからである。しかし、他者から孤立した状態で起きたことを整理しようとするのは危険だ。その経験に近すぎるため、羞恥心に基づいて解雇を解釈してしまいがちだからだ。

例えば、筆者が数年間にわたって自己変革のプロセスを追跡したアナベルという人物は、勤務先の買収後にCOOの役職を失った際、彼女の世界は徐々に狭まっていった。仕事の話をしたがる友人に電話をするのをやめた。そのような会話が彼女をいっそう落ち込ませたからだ。LinkedInを閲覧してはいたが、興味のある求人に応募するのには躊躇した。何十年もかけて強固なプロフェッショナル・ネットワークを築いてきたにもかかわらず、彼女は自分一人でこの問題を解決しなければならないという思い込みを強めていった。

アナベルが経験したことは珍しくない。脅威は思考を狭めるだけでなく、人間関係をも狭めてしまう。社会学者のキャサリン・ニューマンは、一時解雇されたエグゼクティブたちの間にも同様のパターンがあることを見出した。彼らの多くは、失業したプロフェッショナルのための相互支援グループを避けた。そこに参加することが、敗北を認めるように感じられたからだ。自身のアイデンティティを守ろうとするあまり、彼らはまさにその回復を助けてくれるはずの人々から距離を置いてしまったのだ。

ステイシー・デュグイドは正反対の行動をとった。失業を隠すのではなく、それについて公に書き始めたのだ。彼女は、何千人もの人々が同様の経験に葛藤していることを知った。個人的な失敗と感じていたものが、はるかに大きな物語の一部となったのだ。

同じ境遇にある人々とのつながりは、自分に起きた出来事の捉え方をも変えてくれる。それは「自分のせいではない」と気づかせてくれる。お互いの経験を比較し、対比させることで、個人の落ち度と、労働市場の変化や組織の再編、タイミングの悪さといった共通の状況要因とを客観的に見分けることができる。ステイシーは、自分を「仕事を見つけられない脱落者」とみなすのをやめ、AIやリストラ、年齢バイアスによって形作られた労働市場で苦闘する、何千人もの経験豊富なプロフェッショナルのうちの1人であると認識したのだ。

3. 次の章の執筆者になる

最初のショックが和らぎ、他者と情報を共有し始めると、前進するための道筋を描く作業が本格的に始まる。最終的に、ステイシーは「失業したエディター」のままでは終わらなかった。彼女は、中年期における仕事探しの現実について社会的な関心を高める人物となったのである。

起きた出来事とそれが将来に持つ意味を書き換えることは、一人で内省するだけの作業ではない。筆者が研究してきた多くの人々にとって、次の章の執筆者になるということは、新しい種類の仕事への挑戦、メンター活動、ポートフォリオ・キャリア、起業、あるいは社会運動などに自ら取り組むことを意味していた。こうした新たな経験が、彼らの物語に主体性と前進する推進力を与えたのである。

非自発的な失業から最終的にたくましく立ち直る人々は、痛みを消し去ったり、歴史を塗り替えたりするわけではない。彼らは、より豊かな物語を紡ぐのだ。失ったものを認めつつも、新たに得られたもの(新しい人間関係、優先順位の変化、より広いアイデンティティ、あるいは以前よりも自分に適した仕事など)を認識している。

(forbes.com 原文)

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