世界の食料価格は2026年9月に上昇し、約4年ぶりの高水準に迫った。国連食糧農業機関(FAO)が米国時間10月2日に発表した。ホルムズ海峡と黒海地域で輸送が混乱する中、穀物と砂糖の価格上昇が全体を押し上げた。
FAO食料価格指数は、2022年11月以来の高水準
FAO食料価格指数は9月に136.0となり、8月から2.0ポイント、率にして1.5%上昇したとFAO発表で明らかになった。この指数は、2014~2016年の平均を100として、世界で取引される主要な食料品の国際価格が月ごとにどう変化したかを示す指標である。
指数は2022年11月以来の高水準となった。ただし、ロシアによるウクライナ侵攻後の2022年3月に記録した約160のピークは下回っている。
海上輸送の混乱と気候被害で、穀物・砂糖が上昇
FAOチーフエコノミストのマッシモ・トレロは次のように述べた。「国際商品価格には持続的な上昇圧力がかかり、その動きはますます幅広い品目に広がっている。ホルムズ海峡と黒海地域の輸送混乱に気候ショックが重なり、エネルギー、輸送、主要食料品に圧力をかけている」。
穀物価格指数は8月比5.1%上昇し、2025年9月比では17.2%高となった。FAOは黒海地域の物流制約と北米の乾燥を要因に挙げた。砂糖価格指数も8月比6.1%、前年同月比14.7%上昇した。FAOはタイの砂糖生産減少、ブラジルの豪雨、インドの平年を下回る降雨量を要因に挙げている。
トレロは、世界的な食料価格の上昇圧力が続けば、特に食料とエネルギーの輸入依存度が高い国で、近く消費者が支払う食品価格にも波及すると指摘した。
9月は食肉と乳製品の価格が低下した。乳製品価格指数は8月比0.1%、食肉価格指数は同1.1%下落した。FAOは食肉価格が下がった要因として、主要輸出国で供給が潤沢だったことを挙げた。
同日発表の米雇用統計も市場予想を下回る
食料価格の発表と同じ10月2日には、米国の雇用統計も公表された。米労働統計局によると、9月の非農業部門雇用者数は前月から2万9000人増加し、エコノミスト予想の8万4000人増を大きく下回った。



