AIがけん引するメモリー需要の急拡大によって、韓国の半導体製造装置メーカー、PSKホールディングスの創業者パク・キョンスがビリオネア(資産10億ドル[約1580億円]以上の富豪)となった。同社は韓国のテクノロジー銘柄が多いコスダック市場に上場しており、株価はこの1年で3倍を超える水準まで急騰した。
73歳のパクは、3人の娘の保有分を含めて同社株の約35%を握る筆頭株主である。Forbesはこの持ち分をもとに、韓国時間10月1日の終値時点で、パクの資産を11億ドル(約1740億円)と推計している。
HBM関連の製造装置を手がけ、2026年上半期の純利益は35%増
PSKホールディングスは、ソウルの南にある華城(ファソン)に本拠を置く。サムスン電子の半導体工場にもほど近い場所だ。同社が手がけるのは、先端半導体パッケージの内部で部品を洗浄したり接続したりする装置である。先端半導体パッケージとは、複数の半導体チップを組み合わせて1つの部品に仕上げたもので、メモリーチップを何層にも積み重ねた「広帯域メモリー」(HBM)もその1つだ。こうした先端パッケージは、AIプロセッサーをHBMの積層のすぐそばに配置し、プロセッサーとメモリーの間でデータを素早く行き来させる。
同社の2026年1〜6月期の売上高は前年同期比14%増の753億ウォン(約88億円)、純利益は同35%増の440億ウォン(約51億円)だった。純利益が売上高の6割近くに達するのは、同社が筆頭株主である半導体製造装置メーカー、PSKの利益の一部を取り込んでいるためだ。



