インフレ指標が市場予想以上の速さで物価圧力の緩和を示したことを受け、ビットコインは急上昇した。
ビットコイン価格はここ数日で8万2000ドルから上昇し、8万5000ドルを突破した。ただし、ビットコインは一部のより小規模な暗号資産に後れを取っている。
ビットコインが上値を切り上げるなか、トレーダーたちは10万ドル回帰が再び射程に入ったと予想している。また、その一方で市場は365兆ドル(約5京7700兆円)規模の激震に身構えている。
「ビットコインはここで特に興味深い展開を見せている。8万ドルの重要なレジスタンスに挑んでいるためだ」と、フィデリティのグローバルマクロ担当ディレクター、ジュリアン・ティマーはXに投稿した。
「この水準を突破すればダブルボトムが確定し、10万ドルを目指すことになるだろう」
ビットコイン価格が10万ドルを超えたのは昨年11月が最後であり、50%以上の急落を経て、2026年を通じて回復に苦戦してきた。
根強いインフレ圧力を前に、米連邦準備制度理事会(FRB)が一段とタカ派姿勢を強めていることが、ビットコイン価格やその他のリスク資産の上値を抑えてきた。
しかし、FRBが重視するインフレ指標である8月の個人消費支出(PCE)価格指数は、前月の3.7%から低下して3.4%となり、市場予想を下回った。ダウ・ジョーンズがまとめたエコノミスト予測では、3.7%の横ばいが見込まれていた。
食品とエネルギーを除くコアPCE価格指数は前年比3%上昇となり、7月の3.3%から低下し、エコノミスト予測を下回った。
アービトラム財団の投資戦略責任者であるブレンダン・マーは電子メールで「コアPCE価格指数の前月比0.2%上昇は、FRBにとって歓迎すべきニュースだ」と指摘。10月21日に発表される消費者物価指数(CPI)が、「10月の利上げ圧力」が緩和するかどうかを測る次の注目データになると付け加えた。



