「緩やかな金利経路は、現金よりもデジタル資産や株式に有利に働く傾向がある。また、トークン化された米国債市場の大半は短期債商品であるため、この変化は国債の満期を迎えるにつれて、これらオンチェーン資産の保有者に徐々に及ぶことになる。これにより、アロケーター(資産配分担当者)はその現金をどこに配置すべきかを決定する猶予を得られる」
市場では現在、FRBが10月末の会合で利上げするか据え置くかについて見方が割れている。最新のPCE発表後、トレーダーは利上げの確率を40%弱と見込んでいる。
ただし、PCEが予想を下回ったことがFRBの利上げ計画の後退を示す意味ある兆候だと確信していない向きもある。一方で、長期化する高インフレはビットコインにとって追い風になり得るとの見方もなおある。
「悲観論が漂うなかでのささやかな安心材料にすぎず、利上げサイクルを休止させるには到底及ばない」と、クロスアセット・アナリストで元ゴールドマン・サックスのトレーダーであるニック・パックリンは、メールで送付したコメントで述べた。
「インフレヘッジやハードアセットは、再び検討に値する」とパックリンは付け加え、供給量に限りがある金やビットコインなどに言及した。
注視すべき潜在的な触媒の1つが原油価格だ。原油価格は今後数カ月のインフレ水準を左右する要因となるが、米国とイランの戦争が続くなか、ここ数週間で急騰している。
「中東の緊張は依然として緊迫しており、原油価格は1バレル=100ドルを超え、軽油価格は史上最高値を更新している。問題は、FRBが利上げによってエネルギー危機を打開することはできないということだ。現時点では、仮にホルムズ海峡が再開されたとしても、事態がすぐに解決することはない」とパックリンは述べた。
「投資家と借り手は、高インフレと長期にわたる高金利という痛みを伴う時期に備えるべきだ」


