仕事に対して意欲を感じられないと感じているだろうか。それはあなただけではない。ギャラップ社の調査によれば、従業員の79%が仕事に対してエンゲージメントを感じていないと報告している。しかもこれは従業員だけの話ではない。マネジャーのうち、自分の仕事に関与している、あるいは熱意を感じていると回答したのはわずか27%にとどまる。一般的なアドバイスは、仕事に意味を見出し、自分の価値観と一致していることを確かめようというものだ。
しかし、仕事に意味を見出すのは難しいことがある。特にキャリアの初期段階では、大半の仕事がさほど重要に感じられないからだ。より身近な目標として、自分の仕事に誇りを持つことを目指すのがよいかもしれない。
『Journal of Organizational Behavior』誌に掲載された最近の研究は、心理学者が「本物の誇り(authentic pride)」と呼ぶものを検証している。これは、他人より優れていると感じることから生まれる満足ではなく、何かをうまくやり遂げたことから生まれる満足を指す。これを経験する人は、困難に直面しても粘り強く取り組み、エンゲージメントと責任感をより強く感じ、情緒的な疲弊が少ない傾向にある。
それでも、若手プロフェッショナルが仕事を評価する際に「誇り」を基準に据えることはほとんどない。10万ドル(約1570万円)の給与や履歴書に書けるグーグルの社名と比べれば、誇りは漠然としたものに感じられるからだ。しかし、誇りを育む職場、つまり上司から信頼され、公平に扱われ、優れた仕事が認められる職場は、従業員が最も価値を置くもの、すなわちより高いエンゲージメント、少ない疲弊、そして自分の役割を形作る自由も提供する傾向がある。こうした条件が、誇りと、日々のよりよい職場体験の両方を生み出す助けとなる。
では、若手プロフェッショナルとして、仕事への誇りを育むために何ができるだろうか。
1. 自分の品質基準を設定する(誰も見ていないときでも)
誇りは、誰も見ていないときでも、小さく一貫した習慣を通じて育っていく。
プロジェクトを管理している場合は、何が決まり、何が未解決で、次に何が起こるのかを全員が把握できるようにする。金融やコンサルティングの仕事であれば、95%の確信があっても数字を再確認する。スライドのタイトルには明確な論点を込めて書く。重要なクライアント宛てのメールは声に出して読み、違和感のある表現を見つける。
忙しいときに自分が手を抜きがちな部分に注意を向けよう。2つか3つの品質習慣を選び、それを自動化しよう。
2. 今の職場は「誇り」を持てる環境か見極める
誇りを促す職場とはどのようなものだろうか。仕事の進め方について実質的な意見を言うことができる。誰かが素晴らしい仕事をしたときには、何がそれを素晴らしくしたのかを人々が説明する。ミスは非難ではなく、学びについての対話につながる。
誇りを削ぐ職場では、何をするかだけでなく、どのようにするかまで細かく指示される。あらゆる決定に承認が必要で、品質よりスピードが重視され、ミスは改善の機会ではなく失敗として扱われる。
企業を検討する際には、従業員に誇りに思っているプロジェクトについて語ってもらうとよい。その仕事を可能にしたものに耳を傾けよう。彼らには自律性があったか。誰かが仕事の質を認めたか。きちんと取り組むのに十分な時間と支援があったか。彼らの答えから、その組織が実際に何を重視しているかについて多くを知ることができる。
3. 誇りを感じられる仕事に目を向ける
おそらく、あなたはすでにその違いを感じ取れるだろう。クライアント向けの提案書で、懸念を先回りして予想し、複数の選択肢を練り上げる時間があった仕事を思い浮かべてほしい。送信ボタンを押すとき、気分がよかったはずだ。それと、他人のテンプレートを使って前夜に慌ててまとめたプレゼン資料を比べてみよう。ひととおり無難にこなしたかもしれないが、自分のベストの仕事だとは感じられなかったはずだ。
日記をつける必要はない。ただ、どの仕事が満足感を残し、どれが残さないのかに気付き始めるだけでよい。時間が経つにつれて、パターンが見えてくるかもしれない。アプローチの自律性があるときに最も誇りを感じるのかもしれないし、特定の同僚と協働するときかもしれない。他人が綿密に定めた計画を実行しているときには、満足感が少ないと感じるかもしれない。そうした反応は、自分がどのような条件のもとで最高の仕事をするのかを理解する手がかりになる。
キャリア戦略としての誇り
キャリアの初期には、肩書き、給与、企業名で機会を評価しがちだ。それらも大切だが、もう一つの問いも大切だ。この仕事は、自分が尊敬できる仕事をするのに必要な自律性、支援、高い基準を与えてくれるか、という問いである。
誇りは、どのように働くかという選択と、自ら選ぶ環境を通じて育まれる。早いうちから誇りに目を向けていけば、より強力な履歴書を築くことができるかもしれない。そしてさらに重要なのは、その道のりでより満足のいく体験ができるということだ。



