北米

2026.10.01 12:00

マスクがデルタ航空のWi-Fiを嘲笑、スターリンクをめぐる対立でCEOは「職を失う」と主張

Finn Gomez/Getty Images

Finn Gomez/Getty Images

イーロン・マスクは米国時間9月29日、デルタ航空のWi-Fiサービスを揶揄し、同社のCEOは「職を失う」だろうと発言した。機内インターネットのプロバイダーにスペースXのStarlink(スターリンク)を採用しなかった同社への非難を強める中、デルタのCEOが自身を批判したとする未確認の報道に反応したものだ。

マスクがデルタ航空を標的に嘲笑

マスクはAIの安全対策に関するXへの冗談交じりの投稿で、AIエージェントを「サンドボックス化」する最良の方法は「デルタの機内に置くことだ。そうすればインターネットにアクセスする手段はなくなる」と書き込んだ。

デルタに対する今回の嘲笑は、同社が競合のユナイテッド航空やサウスウエスト航空、アメリカン航空とは異なり、機内Wi-Fiにスターリンクを採用しなかったことをマスクが非難してから数カ月後の出来事だ。

またマスクは、デルタのエド・バスティアンCEOが自身を批判したとされる報道に対しても、「この件で彼は職を失うだろう」とXで反応している。

これは航空業界ブログのView from the Wingの報道を受けたものだ。同ブログは、バスティアンが「イーロン・マスクとは関わりたくない」と発言したとする未確認のコメントを引用していた。

デルタ航空はアマゾンのLeoを採用、2028年から500機に搭載

デルタ航空は今年3月、2028年から500機の航空機で機内Wi-Fiを提供するため、アマゾンのLeoと契約を結んだと発表した。スターリンクと同様に、アマゾンのLeoも低軌道衛星群を利用してインターネットサービスを提供するが、その規模はマスクの企業よりもはるかに小さい。バスティアンはこの契約を発表した際、アマゾンや同社のクラウドサービスであるAWSとの既存の協力関係を強調していた。

マスクは5月の投稿で、デルタ航空は機内Wi-Fiの導入を「顧客にとって苦痛で、困難で、高額なもの」にしようとしていると批判した。「スペースXは、スターリンクの利用において煩わしい『ポータル画面』を設けないことを要求している。スターリンクのWi-Fiは、自宅にいる時のように毎回スムーズに機能しなければならない」と主張している。

デルタ航空CEO、「大幅に低い価格設定と帯域幅の向上」を指摘

その数日後にBloombergのインタビューに応じたバスティアンは、スターリンクではなくLeoを選んだ同社の決定を擁護し、「アマゾンは単なる衛星技術以上のものをもたらしてくれる。スターリンクにはない、優れた小売の機能やAmazon Prime、ビデオゲーム技術を提供してくれる」と語った。また、スターリンクと比較してLeoの「大幅に低い価格設定と帯域幅の向上」も大きな違いを生むと述べている。しかしマスクはその後も、デルタの長年の顧客がスターリンクを提供する他の航空会社に乗り換えているとする投稿を共有するなど、同社への非難を続けている。

(forbes.com原文)

翻訳=江津拓哉

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