手術後に投与する個別化がんワクチン、患者ごとに変異を最大34個特定
株価急騰の火付け役となったintismeran autogeneは、腫瘍の外科的切除後に投与される治療用がんワクチンだ。免疫系を強化し、体内に残存する微小な腫瘍を追跡・排除するよう設計されている。このワクチンは患者ごとに完全にカスタマイズされる。スーパーコンピューターを用いて患者の遺伝子情報を分析し、がん細胞にのみ存在する最大34の固有の変異を特定する。その後、モデルナが患者専用のmRNA配列を合成し、投与する仕組みだ。
今年実施された注目のフェーズ3には、1100人以上の高リスク(ステージ2B〜4)のメラノーマ患者が参加した。結果的に、同ワクチンはがんの再発率、そして肺、肝臓、脳など他の臓器にがんが転移する確率を大幅に低下させた。
ワクチン定価は未発表、治療費は1人当たり約1570万〜7458万円か
モデルナとメルクは同ワクチンの公式な価格を発表していない。しかし、バイオ分野のアナリストや業界の予測モデルによると、ハイエンドの治療には患者1人あたり10万ドル(1570万円)から47万5000ドル(約7458万円円)の費用がかかると推定されている。
数値データは医学会で発表予定、FDAなどの審査を経て承認申請へ
両社は今後開催される医学会議でフェーズ3の完全な数値データを発表する予定だ。さらに、米食品医薬品局(FDA)や欧州医薬品庁(EMA)などの規制当局から治験結果の審査を受ける必要もある。これらのプロセスを経て、両社は迅速承認や製品化に向けた申請を正式に行うことができる。


