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2015.12.16

米国人の5人に一人、死んでも借金が残ると予測

Kaspars Grinvalds / shutterstock

借金を抱えるアメリカ人の5人に1人以上が、死ぬまで全額を返済し終えることが出来ないと予測していることが、調査データで明らかになった。米クレジットカード関連情報サイト「CreditCards.com」の調査によると、21%の人々が借金ですべてを失うと考えている。また、調査に答えた人の約半数が、少なくとも60代前半まで借金を返済し終えることが出来ないと想定している。

つまり、生きている限り一生借金地獄から抜け出せないと感じているアメリカ人が増加しているということだ。しかし、それと同時に借金地獄から晴れて自由の身になった人々が増えているのも事実だ。負債がゼロというひとの数は、昨年の14%から22%に増えていることも明らかになっている。

CreditCards.comのシニア・アナリスト、マット・シュルツ氏は述べた。「負債をゼロにしたひとも数多くいる一方で、借金地獄に陥って返済の目途が立たず絶望しきっている人々も多い。社会は二極化しています」

借金に対する考え方は世代により異なるが、ミレニアル世代は「ゆくゆくは借金をゼロにする」と答えた数が最も多かった。彼らのうち、今ある借金を全額返済できないと考えるひとの数はわずか11%だった。

借金に対する姿勢は人生全般にかかわる。「逃れることが出来ないと諦めると、状況を少しでも改善しようという努力も一切しなくなります」とシュルツ氏は言う。

とにかく、何とかしようと行動することが重要なのだ。クレジットカードは一般的に最も高い利息を課す。クレジットカード会社に電話をかけて利息の見直しを頼むこともできるし、利息の低い他社からの借り換えによって返済額を大幅に減らすことも可能だ。

2件以上のローンを抱えている場合、金融の専門家がアドバイスするのは利息の高いものから片付ける方法だ。このやり方で、最終的に支払う金額を少なくすることが出来る。

米金融サイト「NerdWallet」によると、全米の家庭が抱える負債額の平均は約13万ドルで、その多くは一般家庭の負債の大部分を占める住宅ローンだ。


編集=上田裕資

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