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2026.10.02 18:00

知的な人が無意識に実践している「リセット反射」の習慣

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知的な人が成功するのは、最初から良い選択をするからだと思いがちだ。実際、そういう場合もある。だが多くの場合、知的な人が他の人と異なるのは自分の選択が間違っていたと気づいた後の対応の仕方だ。

プロジェクト、計画、キャリアの方向性など、自分が注力してきたことがうまくいかなくなり始めたとき、知的な人はたいてい、ためらうことなく一歩引いて、最初からやり直すことができる。決断について長い時間思い悩んだり、その失敗を自分の価値を示すものとして受け止めたりすることもない。

私はこの習慣を「リセット反射」と呼んでいる。簡単に言うとこれは失敗しつつある取り組みを断念し、その決断によって個人的な損失を感じることなく、再びやり直す能力のことだ。

大半の人にとって、これは難しいことだ。それにはもっともな理由がある。何かに取り組む期間が長くなるほど、それは自分のアイデンティティの一部のように感じられるようになる。そのため、そこから手を引くことは現実的な判断というより、きまり悪い白状のように感じられる。その感情こそが、もはや止めるべきという証拠が示されているにもかかわらず、人々が長くその道を進み続けてしまう原因となっていることが多い。

賢い人だけが「リセット反射」習慣を身につける

心理学者はうまくいかない取り組みに固執してしまうこの傾向について何十年にもわたって研究してきた。その最もよく知られた説明の1つが「サンクコストの誤謬(ごびゅう)」だ。これは、将来的な見返りが期待できないように見える場合でも、すでに費やしたものがあるという理由でさらに投資を続けようとする人間の衝動を指す。

よくある例は、チケット代が高かったからという理由でつまらない映画を最後まで観続けるといったごく些細なものかもしれない。最後まで観ようが途中で席を立とうがお金は戻ってこないが、途中で席を立つとお金を無駄にしたような気持ちになる。

これと密接に関連する傾向は「コミットメントのエスカレーション」として知られている。学術誌『Academy of Management Annals』に2018年に掲載されたレビューでは、成功の見込みの有無にかかわらず疑わしい行動方針をそのまま続けてしまう傾向と説明されている。

決断が思わしくない方向に進み始めると、人々は投資を減らすのではなく、むしろ増やして対応することが多い。特に当初の決定を自ら下し、その責任を感じている場合にはそうなりやすい。その時点で、その努力の本当の目的はプロジェクトを成功させることではなくなっている。最初の決断は正しかったことを証明することが目的になる。

リセット反射を持つ人は、状況を異なる視点から捉える傾向がある。すでに費やしたものをどう取り戻すかに意識を向けるのではなく、今わかっていることを踏まえて、今日このプロジェクトを始めるかどうかを検討する。もし始めないのであれば、それをやめるべき明確なサインとして受け止める。すでに費やしたものは取り戻せないため、今後の見通しに基づいて判断を下す。そしてリセット反射を可能にしているのは彼らの自己認識が特定の1つの取り組みに強く結びついていないという点だ。

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翻訳=溝口慈子

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