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2026.09.29 09:36

AIに頼りすぎず、賢く使いこなす起業家の流儀

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AIの危険性に関する最近のニュースを受けて、私は自分が正気を保てていることを評価しようとしている。夜も眠れずにAIが世界を破滅させるのではないかと恐れているわけではないし、自身のコンサルティングビジネスを立ち上げることで、AIがもたらす雇用の喪失という影響を生き延びる方法も見つけたようだ。

しかし、ウォートン校(ペンシルベニア大学ウォートン・スクール)が発表した最新の研究には動揺させられた。そこには、AIが「主体性の低下(agency decay)」にどれほど加担しているかが詳細に記されている。ユーザーはまず実験的に使い始め、次に技術を統合し、やがてAIを頼るようになり、最終的には完全に依存してしまうのだ。同校が示す依存からの脱却ルートでは、自身の依存を認め、AIの限界について自分自身に正直になることなどの解決策が提案されている。

これは、世界破滅の見通しよりも、ある意味で受け入れがたい現実かもしれない。

過去18カ月の間に、私自身もAIの利用を「実験」から「実装」へと移行させるなかで、家庭とメディアコンサルティングビジネスの立ち上げを両立させながら、私生活でもAIを使う機会が増えていることに気づいた。私は以前、Forbesで、ビジネスにおいてAI技術を導入している親や起業家について執筆したことがある。しかし最近では、私個人としても、お泊まりサッカーキャンプの調査や、義理の両親を訪ねて英国へ旅行する際に開園している庭園の検索、さらには「フロリダ州オーランドに行きたい」という子どもたちの要望を叶えるための旅行コンテストへの応募方法に至るまで、AIを使い始めている。こうした情報を掘り起こす上で、AIが私自身よりも優れた仕事をしてくれたかどうかについては、まだ結論が出ていない。

「やることリスト」が多すぎる個人事業主であり親でもある身としては、完了するためにより多くの知恵、人手、そして時間が必要な作業をサポートしてもらうために、いつテクノロジーに頼るのが適切なのかという疑問が生じる。だからこそ、2月に第4子を出産して以来、そのコンセプトをさらに拡大させているクリスティン・コーベット・モランへのインタビューは新鮮に感じられた(背景を説明しておくと、Anthropic(アンソロピック)の広報担当者がモランを私に紹介してくれた。しかしモランは、Anthropicからいかなる報酬も受け取っていないと述べている)。モランは8歳未満の4人の子どもを育てているだけでなく、NASAのコンサルタントを務め、シリコンバレーのステルスAIスタートアップの創業エンジニアでもある。4人の育児とスタートアップでの生活にどれほどの労力が伴うかを理解している彼女は、両立を助けるためにAIをより積極的に活用してきた。

初期のAIテスト

始まりは、新生児の睡眠習慣をより正確に予測するために、ゆりかご(バシネット)のアプリと睡眠記録アプリの「Huckleberry(ハックルベリー)」を連携させる方法を探したことだった。モランが自身のブログの「産後のコーディングプロジェクト(A Post Partum Coding project)」と題した投稿で説明しているように、それは授乳中に思いつき、デスクトップコンピューターの前に座れるようになると数分で実装したアイデアだった。

「夜中にふと、『この新しいゆりかごは前後に揺れるし、赤ちゃんの睡眠も記録しようとしている。この2つのアプリがあるけれど、連携させることはできるのかな?』と思って、Claude(クロード)に『ねえ、この2つのアプリを連携できる?』と聞いてみたのです」

AIの役割の拡大

しかし、モランは職場復帰の準備を進める中で、大家族となった家庭を支えるためにAIが役立つ他の用途についても考え始めた。それには、彼女と夫、そしてベビーシッターが家族のために注文を共有できる、単一のAmazonビジネスアカウントの設定などが含まれていた。また、家族で会員になっているものの、週末のチケット予約を忘れがちだった「ハンティントン・ガーデンズ」の予約にもAIを活用した。彼女が指摘した違いは、AIエージェントが複数のページをクリックして彼女の代わりに予約を完了してくれる点だ。

AIが大きく貢献したのは、一般的な病院での出産ではなかったため、子どもの出生証明書を取得するプロセスだった。

「特別な予約を取る必要があったのですが、ウェブサイトはなく、特定の時間帯に電話をかけなければなりませんでした。しかも私たちは旅行中で、夫はすっかりお手上げ状態でした。彼が3、4回試してダメだったので、私は『私のAIシステムを使わせてみて』と言ったのです」とモランは語る。最終的に、AIエージェントが電話をかけるべき正確な時間を教えてくれた。

「ボタンをクリックして電話をかけると、順番は1番目か2番目でした。用意された台本通りに話すと、夫が何週間も取ろうと苦労していたあの面倒な予約を、ついに取ることができたのです」と彼女は言う。「これは本当に時代遅れなシステムの例です。夫は予約を取るためにわざわざ現地にまで足を運び、何時間も待ったにもかかわらず、窓口で『予約は電話でしか受け付けていません』と言われたのですから」

モランは、AIを厳選して使用することは、小さなタスクをこなすのに役立つだけでなく、新米の母親として混乱しがちだった初期の毎日に、夢中になれるプロジェクトを与えてくれたとも語っている。

「4人の子どもを育てるのが、ずいぶん楽になったと感じています。もし過去に戻って、こうしたツールを自由に使える環境がなかったとしたら、特に働く母親としては、こうした些細なことがさらに大きな負担になり、より圧倒されるように感じていたと思います」と彼女は言う。「育児に対する姿勢や子どもたちとの接し方が根本的に変わったとは思いません。ただ、あまりにも多くのことを両立させることが、少しだけ扱いやすくなったのです」

私は今後もAIに依存しすぎないよう努めるつもりだが、家庭と自身のビジネスの両立に伴う、特定の日常的な雑務については、よりAIに頼るようになるかもしれない。しかしこれからは、ウォートン校が警告するあの恐ろしい「主体性の低下」へと私を導きかねない境界線(ガードレール)について、格段の注意を払うつもりだ。

(forbes.com 原文)

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