北米

2026.09.29 13:00

米中間選挙、民主党の下院奪還は「既定路線」との予想も

Aaron Schwartz/Getty Images

Aaron Schwartz/Getty Images

今回の米中間選挙において、民主党が下院の過半数を奪還することは「すでに決着がついた」状態であると著名な選挙予測専門家が指摘した。各種世論調査では民主党の優位が一貫して示されており、ドナルド・トランプ大統領の低い支持率が共和党にとって大きな足かせになっていると広く見られている。

民主党による下院奪還は「半ば決着がついた状態」、選挙予測の重鎮が断言

クック・ポリティカル・リポートの創設者であるチャーリー・クックは、米国時間9月27日に出演したテレビ番組で、「下院については、かなり前から半ば決着がついた状態だ」と語ったほか、民主党が上院を制することも「極めて現実的」だと付け加えた。

クックは先週、15の選挙区の予測を民主党有利へと変更した。その中にはニュージャージー州選出のトーマス・キーン・ジュニア下院議員(共和党)の議席も含まれる。同議員がうつ病を理由に数カ月にわたり議会を欠席したことを受け、この選挙区の予測は「民主党やや有利」に引き上げられた。

世論調査で民主党がリード拡大、支持者は78%が投票に強い意欲

ここ数カ月間、多くの世論調査では民主党が共和党を上回っている。24日に発表されたエマーソン大学の調査では民主党が11ポイントのリードを奪っており、21日に公表されたロイター/イプソスの調査でも8ポイント優位に立っている。

また、個別の候補者ではなく、投票する政党名のみを問う世論調査の平均値を見ても、ここ数週間で民主党がリードを広げている。

ネイト・シルバーのニュースレター「Silver Bulletin」では、25日時点の政党支持率は民主党49.5%に対して共和党41.6%となり、その差は7.9ポイントに達している。1日時点の6.7ポイント差(民主党48.3%、共和党41.6%)からさらに拡大した形だ。リアル・クリア・ポリティクスの世論調査平均でも、民主党は50.5%対42.1%で8.4ポイントのリードを記録し、こちらも1日時点から2.9ポイント差を広げている。

エマーソン大学の調査によると、今回の中間選挙で投票することに「非常に熱意を持っている」と答えた民主党支持者は78%に上る。これに対し、共和党支持者は66%、無党派層は70%にとどまっている。

下院は接戦が22選挙区、上院は民主党が4議席の純増が必要

クック・ポリティカル・リポートは現在、下院の22選挙区を「トスアップ(五分五分の接戦)」と評価しているが、そのうち15議席は共和党の現有議席だ。民主党が下院の過半数を奪還するには、差し引き3議席の純増が必要となる。

一方の上院選について、同メディアは先週、3つの選挙区の予測を民主党有利に変更したうえで、「真のトスアップ」状態にあると分析した。この7つの接戦州のうち5つは共和党が議席を持つ。民主党が上院を制するためには、差し引き4議席の純増が必要となる。

次ページ > 支持率が38%前後に低迷するトランプ、生活費の高騰は「でっち上げ」だと主張

翻訳=江津拓哉

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事