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2026.09.29 09:00

米バイオ新興コディアック・サイエンシズ株が「150%高」、後期臨床試験成功で

Thomas Fuller/SOPA Images/LightRocket via Getty Images

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米バイオ製薬企業コディアック・サイエンシズの株価は、米国時間9月28日午前の取引開始から1時間で150%以上急騰した。同社初となる製品化の可能性を秘めた2つの眼科用新薬候補が、後期臨床試験で有望な結果を示したことが好感された。

同社は28日の市場オープン前、「Zenkuda」と「tabirafusp-ted」の2つの新薬候補について、第3相臨床試験(フェーズ3)の主要評価項目を発表した。対象となったのは、50歳以上の人に急速な視力低下を引き起こす「滲出型加齢黄斑変性」の患者だ。

どちらの薬剤も、現在の標準的な治療と同等の視力保護効果があることが証明された。さらに、患者の治療頻度を大幅に減らせる可能性もあるという。

既存の標準治療では1〜2カ月ごとの眼内注射が必要だが、今回の試験においてZenkudaを投与された患者の半数以上は、6カ月に1回の注射で済んでいる。

計5件にわたるフェーズ3の成功によって、年内の米食品医薬品局(FDA)への承認申請に向けた道が開かれた。承認されれば、これらの新薬は早ければ2027年にも市場に投入される見通しだ。

コディアックが現在市場で販売している医薬品はまだひとつもない。今回良好な結果を示した2つの薬剤の価格は公表されていないものの、既存の治療法では1回の注射につき1800ドル(約28万8000円)から2500ドル(約40万円)の費用がかかっている。

加齢黄斑変性は、眼の光を感じる組織が徐々に破壊され、中心部分の視力に障害をもたらす疾患だ。初期症状が出ないことも多く、散瞳検査(訳注:目薬で瞳孔を広げて目の奥を詳しく観察する検査)によって発見される。早期の治療開始が最も効果的とされているものの、現在の標準治療に完治をもたらすものはなく、継続的かつ侵襲性の高い治療が必要となる。また、この疾患の患者層は高齢による移動能力の低下や他の健康問題を抱えていることも多く、通院頻度の軽減が大きな課題となっている。

網膜疾患に特化したバイオ製薬企業のコディアック・サイエンシズは、2009年に現CEOを務めるビクター・パールロス博士によってカリフォルニア州パロアルトで設立された。同社は「抗体バイオポリマー複合体」と呼ばれる独自の技術プラットフォームを活用し、眼内での薬の効果が大幅に長持ちするよう設計された治療薬を開発している。2018年にはナスダック市場へ上場し、9000万ドル(約144億円)を調達した。

同社の筆頭株主は、発行済株式の約30%を保有するヘッジファンドのベイカー・ブラザーズ・アドバイザーズだ。同ファンドの創設者であるジュリアン・ベイカーとフェリックス・ベイカーの推定資産額はそれぞれ34億ドル(約5400億円)に上る。また、推定資産額13億ドル(約2100億円)のラリー・フィンクが率いる資産運用大手、ブラックロックも同社株の6%以上を保有している。このほか、ティー・ロウ・プライス・アソシエイツやステート・ストリート、ゴールドマン・サックスなどの大手金融機関もコディアックに出資している。

(forbes.com原文)

翻訳=江津拓哉

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