米国時間9月28日、AI投資への懸念からメタの株価が下落を続け、マーク・ザッカーバーグの資産額が109億ドル(約1兆7113億円)減少した。メタが法人向け事業の強化を目指して新たなトップを引き抜いたとの発表があったが、それでも株価の下落は止まらなかった。2日間の株価下落によりザッカーバーグの資産は計198億ドル(約3兆1086億円)減少し、2500億ドル(約39兆2500億円)の大台も割り込んでいる。
ザッカーバーグの資産が2日間で約3.2兆円減、ゴールドマンがAI投資に警告
フォーブスの『リアルタイム・ビリオネア・リスト』によると、28日にザッカーバーグの資産は109億ドル(約1兆7113億円)減の2467億ドル(約38兆7319億円)となった。
この大幅な資産の減少は先週25日の株価下落に続くものだ。この日、ゴールドマン・サックスは、メタなどの企業がAI関連の設備投資を回収するには年間約3000億ドル(約47兆1000億円)の収益を上げる必要があり、十分な利益を生み出すには1兆ドル(約157兆円)が必要になるとの警告を発していた。この2日間の株価下落により、ザッカーバーグの資産は約200億ドル(約3兆1400億円)近く減少した。
メタがMongoDBのCEOを起用、企業向けにAI製品を販売へ
メタは28日、MongoDBのCEOを務めていたチランタン・CJ・デサイを最高エンタープライズ・プラットフォーム責任者として採用した。彼は今後、メタのAIモデル、エージェント、コーディングツール、APIなどを企業や開発者に販売する新規事業を率いることになる。
しかしこの発表を受けた米東部時間28日午後12時時点でも、メタの株価は約4%安の719ドル44セントで推移している。一方、トップを引き抜かれた形となったMongoDBの株価は18%以上急落し、334ドル53セントをつけた。
9月に約36%上昇したメタ株、AI支出への懸念で反落
25日に下落に転じるまで、メタの株価は9月に入って以来約36%上昇していた。リリースから最初の2週間で280万ダウンロードを記録した新たなAIアシスタント「Muse」に対する投資家の期待がその一因だ。24日にも株価は4.5%上昇していたが、翌25日には約4%の下落に転じている。ゴールドマン・サックスがAI投資の規模に警鐘を鳴らしたことで、メタをはじめ、マイクロソフト、アルファベット、アマゾン、オラクルといったIT企業が巨額投資を正当化できるほどの収益を生み出せるのかという懸念が一気に広がったためだ。
メタの2026年設備投資は最大約22.8兆円、投資家は回収を不安視
メタの2026年の設備投資額は、最大で1450億ドル(約22兆7650億円)に達すると予想されている。こうした巨額なAI投資が十分なリターンを生むのかどうか、投資家の間で懸念が高まっている。



