製品

2026.09.28 08:47

iPhoneはいかに自らのスタイルを捨て、成功をつかんだか

Adobe Stock

Adobe Stock

2013年のApple世界開発者会議で登壇したシニアバイスプレジデントのジョニー・アイブは、iPhoneにおけるiOS 7の大幅なビジュアル変更を発表した。スキューモーフィズムは姿を消し、フラットUIデザインが採用された。

本稿は、スマートフォン時代を形づくった瞬間を振り返る連載「30 Days of iPhone」の18日目である。

現実世界に別れを告げ、フラットなiPhoneへ

スキューモーフィズムとは、現実世界の質感や物理的な動きの原理を再現するデザイン手法である。ノートのページ上部に描かれたスパイラルの図柄、背景に使われた緑色のフェルト調の見た目、画面上に黄色い四角として配置される付箋などがそれにあたる。初代iPhoneとiPhone OSの登場以来、Appleはこの外観を採用してきた。

アイブはこうした原則を捨て去った。人間にとってなじみ深い安心感の代わりに、iOS 7が提示したのは、ベクターグラフィックスを用いたフラットなウィンドウ、ネオンカラーのグラデーション、Helvetica Neueフォントによるすっきりとしたタイポグラフィ、透明効果、そしてiPhoneのジャイロスコープを使ってデジタル画面上に現実世界の動きを再現する3D効果だった。

ハードウェアとソフトウェアの統合はiPhoneのUIから始まる

ソフトウェアの新たな見た目と使い心地は、iPhoneに知的な精緻さをもたらした。競合するスマートフォンを一目見れば、Appleのハードウェアデザインが与えた影響は明らかだ。一方で、スティーブ・ジョブズによるUI上の判断については、そこまで明白ではなかった。iOS 7は、この両者を単一の言語へとまとめ始めた。当時、Daring Fireballのジョン・グルーバーはこう書いている。「ソフトウェアはいまやハードウェアと一体のものになった。同じコインの表と裏である。ハードウェアデザインとソフトウェアデザインではない。ただデザインなのだ」

本稿は「30 Days of iPhone」の18日目である。昨日は、Apple Mapsの不名誉なローンチについて取り上げた。

(Forbes.com 原文)

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事