音楽の好みは人それぞれ。しかし私たちの「好きな音楽」は、アニメやゲーム、映画、旅行、ファッションなど実はさまざまな分野にも紐づいているようだ。Gerbera Music Agency(GMA)とiDEAKITTが全国15~69歳を対象に実施した調査では、よく聴く音楽ジャンルと9分野への関心を調べた。その結果、音楽の好みとそれぞれの「好き」の重なりに興味深い傾向が見えてきた。
音楽好きと最も重なるのは「旅行」
今回の調査では、9941人に音楽と9分野それぞれについて、どの程度好きかを5段階で尋ね、そのうち最上位の「とても好き」と回答した人を「熱狂」として集計。ちなみに「やや好き」は含まれていない。
まず音楽と9分野のそれぞれを「とても好き」と答えた人がどの程度いるのかを調べたところ、最も割合が高かったのは「音楽と旅行」の両方を「とても好き」と答えた人で、全体の15.7%だった。人口換算では約1260万人に相当する。
次いで「音楽と映画」の両方を「とても好き」と答えた人が13.3%。最も割合が低かったスポーツ観戦でも、音楽との両方を「とても好き」と答えた人は9.5%だった。
なお、人口換算は全国15~69歳人口を約8000万人と仮定した参考値となる。また旅行は単独でも29.5%が「とても好き」と回答しており、9分野の中で最も割合が高かった。

図1:音楽×9分野のコア掛け合わせ層(音楽と当該分野の両方を「とても好き」)の出現率(n=9,941)
アニソン好きはマンガ、ゲームにも熱狂
さらによく聴く音楽ジャンル別に9分野への関心を見ると、ジャンルによって「好き」が重なる分野にも違いが表れた。なかでも特徴的だったのがアニソン、ゲーム音楽、ボカロのリスナーだ。アニソンリスナーではマンガを「とても好き」と答えた人が46.3%で、回答者全体の19.4%に対して約2.4倍。ゲームも40.8%で全体の16.8%に対して約2.4倍だった。

図2:ジャンル×分野の熱狂マップ──ジャンル別リスナーが各分野を「とても好き」と答えた率の、全体との差(ポイント)
「ゲーム音楽」のリスナーではアニメが49.2%、マンガが45.9%。「ボカロ」のリスナーではアニメが51.3%、ゲームが46.9%、マンガが46.2%だった。また「アニソン」リスナーではアニメが57.1%、ゲーム音楽リスナーではゲームが56.0%となっている。調査元は、こうした結果から、アニメ・マンガ・ゲームの3分野が、アニソン、ゲーム音楽、ボカロのリスナーの中でひとつのまとまりになっているとしている。 一方でこの3ジャンルのリスナーは、ドラマ、スポーツ観戦、ファッション、美容・コスメ、旅行では、回答者全体との差が小さかった。
K-POPリスナーでは異なる傾向が見られた。美容・コスメを「とても好き」と答えた割合は35.5%で、回答者全体より22ポイント高かった。ファッションは20ポイント、ドラマと旅行はそれぞれ17ポイント高い。一方、アニメは8ポイント、マンガは9ポイント、ゲームとスポーツ観戦はそれぞれ7ポイントの差にとどまった。



