ビットコインと暗号資産の価格は夏の低迷期から急騰しており、一部の小型コインはビットコインを置き去りにするほどの勢いを見せている。そして、さらなる大幅な上昇が依然として予測されている。
ビットコイン価格は今月初め、1ビットコインあたり9万ドルに迫り、強気のビットコイン価格予想が相次ぐきっかけとなった。
そうした中、イーロン・マスクが次のビットコイン強気相場に向けて静かに準備を進める一方、国際通貨基金(IMF)のクリスタリナ・ゲオルギエバ専務理事は、世界の債務365兆ドル(約5京7500兆円)が「重大」な水準にあると警告した。いわゆる通貨価値の目減りに賭ける「デベースメント取引」がビットコインと金(ゴールド)を押し上げる中、行動を起こす「時」だと訴えた。
国際金融協会(IIF)によると、世界の債務は今年上半期に10兆ドル(約1580兆円)増加し、365兆ドルを超えた。
債務は政治問題化しており、「選挙と短期的な応急措置、そして債務拡大の限界効用が低下する中での長期的な脆弱性との間に悪循環」を生んでいると、IIFは警告している。
米国の債務だけでも40兆ドル(約6300兆円)に急増している。これは昨年、スペースXおよびテスラのCEOを務めるビリオネアのイーロン・マスクとドナルド・トランプ米大統領との間で意見の対立を生んだ主要な要因であり、マスクは当時、米国が「破産に向かって突き進んでいる」と警告していた。
米国の国債利払いは年間1兆2700億ドル(約200兆円)に膨らみ、今年は国防費とメディケイドを上回り、社会保障費に次ぐ規模となった。
「指標金利が上昇するにつれ、利払い費は急増する見通しである一方、医療費や公的年金支出に伴う構造的圧力はほとんど手つかずのままだ」とIIFは付け加えた。
米連邦準備制度理事会(FRB)は今月、金利を引き上げた。1バレル100ドルの原油価格がインフレ圧力を強め、ひいては今後数カ月にわたって金利上昇につながるとの懸念が出ている。
IMFのゲオルギエバはBBCに対し、「行動を起こす時だ」と語り、必要な措置を講じる政治的な「勇気」が求められると述べた。



